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こーすけside




20分ほど遅れてやって来たAはキヨを見るなり、勢いよく障子を閉める。

遅れてきた罰だと思ってくれ、と心の中で呟く。




「Aー?おーい」




一切障子を開けてこないAに声をかける。


てか見た瞬間障子閉められるとか、キヨはどんだけ嫌われてるんだよ。

当本人はすっごい嬉しそうにしてるし。



Aは何も答えない。




「A、大丈夫だから。一旦入ってこい」

「やだ!」

「やだって……」




頑固で子供っぽいところは昔から変わっていないらしい。

きっと開けられないように障子を抑えているのだろう。障子がガタガタ震えていた。



確かにAからしたら大嫌いなキヨがいるのは心底嫌だろう。

俺だって連れてくる気はなかったよ!!しょうがないだろ来たんだから!!


っつったって、Aは信じてくれないだろうし。




俺は今日、別にガキをあやしにきたわけじゃないんだけどなあ……。




「Aさーん、ビビってんの?俺に?」

「おいキヨ!!……A、お願いだから一旦入ってきて?な?」




しばらくして、そっと障子が開いた。

俯き、不機嫌そうなAが入ってくる。


Aは入ってくるなり俺の後ろに飛んできてさっと隠れた。




「A、久しぶり」

「……久しぶり」




俺の背中でAの顔は見れない。



キヨの方を見れば、今度はキヨが不機嫌になっている。

Aにめちゃくちゃ嫌われているショックが隠せていない。


おまけに俺の後ろにそそくさと隠れられ顔もろくに見えていないのだから。




「……何か頼む?せっかく来たんだし……」

「キヨがいなくなったらね」

「……」




不機嫌なAとキヨに挟まれて俺は一体どうすればいいんだよ!!

悪いのはキヨだけど!!



すると突然キヨが立ち上がった。

そして俺に近付いてくる。


何をしでかすのかと思えば、キヨは思いっきり俺に向かって頭を下げた。




「ごめん」




明日は槍でも降ってくるのだろうか。

キヨの口から、滅多に出ない言葉が出た。







 ̄ ̄
久しぶりの更新!!

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tubin - すごくおもしろかったです!! 無中になって読んでました!! 続きがすごく楽しみです!! 応援してます!! これからもがんばってください!! (2021年12月23日 10時) (レス) id: f288e91b85 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 長々と失礼しました。まだ執筆活動はなさるようですが、今後は更により良い作品が画けますよう祈っております。 (2021年12月23日 10時) (レス) id: bceb40d26f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 並びに余談ですが、個人的な意見としましては、毎回ページの最後に無理に一言が入っているのが無粋に感じていました。作者様からしたら当時の出来事を思い返す日記のような役割もあるかも知れませんが、折角の小説の余韻が台無しになっていました。 (2021年12月23日 10時) (レス) id: bceb40d26f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - もし熱が戻ってこないと予感していたとしても、せめて巻末は『言い訳』ではなく『謝罪』として誠心誠意の対応をして欲しかったです。 (2021年12月23日 10時) (レス) id: bceb40d26f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 少なからず実在する人物団体名をお借りしている方の対応とは到底思えませんでした。責任感が無いと言われても仕方がないのでは?正直他のジャンルで活動なさっても、きっとまた中途半端な同じ終わり方しか出来ないのだろうなという予想しか出来ません。 (2021年12月23日 10時) (レス) id: bceb40d26f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こがお | 作成日時:2020年7月23日 18時

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