ゲーム実況者にしようとするのやめてください！！【ゲーム実況者】

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Aside




「Aーこっちだよー」

「あ、いた！」




手を振ってくるひとりの天使。

この天使が動画投稿を手伝ってくれたお友達のヒラです！


ヒラとは大学時代のバイト先で仲良くなった。

しかも大人になった今でもちょくちょく会うという仲の良さ。



東京に上京してきたのもヒラのおかげだったりして。




「はあ…東京広すぎて方向感覚狂う」

「東京に住んでるくせになに言ってるの？」

「だってあんまり外出ないし」




仕事でも外回りとかしないから、未だに東京の広さになれてない。

自分で自分にGPS付けようかと思ってる今日この頃。




「で、悩みってなに？怖すぎてあんまり寝れなかったよ」

「ごめん。でもとりあえずどっか行こう。お腹空いた」

「しょうがないなー」




ヒラ優しい。



悩みっていうのは、言わずもがなユーチューバーのこと。

撮り方とか編集の仕方とか…キヨのこととか。


ていうかヒラ、ユーチューバーとか知ってるのかな？




ヒラに連れられて、とあるカフェへやってきた。

ヒラがよく友達と行くところらしい。




「俺はなに頼もうかなー。Aなに頼む？」

「ミートソース…んー、たらこパスタも捨て難い…！！」

「じゃあ俺たらこパスタ頼む」

「まじでっ！？ヒラほんと愛してる」




ほんとヒラってお母さん。

なんで未だに結婚どころか彼女さえいないんだろ。




「で？悩みってなに？」

「ヒラってさ…ユーチューバーのなり方知ってる？」

「んっ？」




わかるわかる。誰だってそう思うよね。

私だってやりたくてやってるわけじゃないんですよ。わかってヒラ。




「わかるにはわかるけど…Aユーチューバーになるの？」

「なんかさ、キヨって知ってる？実況者の」

「知ってるけど。Aがフった人でしょ？」

「ヒラまで知ってるの…！？」




ヒラはくすくすと笑う。かわいい。




「で、なんでかそいつからLINEがきて」

「ほうほう」

「ユーチューバーやらないと卒アル晒すぞって」

「ミートソースお持ち致しました」




ウェイトレスさんがパスタとドリンクを持ってくる。

あ、白い服着てこなきゃ良かったかも。失敗。


ヒラがたらこパスタを取り皿に乗せてくれる。



ああああ、ヒラまじ天使。お母さん。好き。

嫁にもらいたい。




「ユーチューバーねえ」

「カメラとかない？」

「うーん…じゃあ今から俺ん家来る？」

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