ゲーム実況者にしようとするのやめてください！！【ゲーム実況者】

24 ページ24

ヒラside




「で、Aの話ってなんなの？」




キヨはわかりやすくそわそわしている。

なるべく焦らそうと思ったけど、もう言っちゃっていいよね。




「キヨさ、Aに実写動画撮らせたでしょ？」




そう言うとキヨはぽかんとしてから、ゆっくり頷いた。




「もしかしてコラボできたら、とか思ってたりする？」




キヨは目を見開く。

そして、俺をちらりと見てから中途半端に頷く。




「コラボっつうかさ、別にそういうんじゃないけど」

「そう……それは残念だな」

「あ？」

「だって俺、てっきりAとコラボできると思ってたから」




キヨは「は」と間抜けな声を漏らす。

そしてすぐに顔を赤くして、手で口を覆う。



ていうかもともとそのつもりだけどね。

じゃなきゃわざわざ俺が動画手伝うわけないじゃん。


以心伝心できてると思ったんだけど、まだまだだなあ。




「で、キヨはどう思う？」

「したいっっっ！！つうかする！絶対する！」




キヨは俺の手をぎゅうっと握る。




「そ、そっか。でもどうかな、Aキヨのこと嫌ってるから」

「え、俺嫌われてんの？」

「うん。余計なことしてんじゃねえっていっつも文句言ってるけど」

「ええー……」




あ、結構ショック受けてる。

するとキヨはがばっと立ち上がる。




「よし！！今からAん家行ってくるわ！！」

「今から！？」

「うん、教えて」

「ええ…別にいいけどさ。アポなしなわけ？」

「うん。その方がAもいれてくれるだろうし」

「さすが元カレ」

「付き合ってねえから」









￣￣
テスト終わりました！！

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す