【ゲーム実況者】愛を吐き出して【短編集】

準備万端の人にチャンスが訪れることを幸運と呼ぶの／牛沢／幻奏音芽　リクエスト ページ39

「別に居てもらってもいいような気がするけど」




うっしーが見えなくなってからキヨに告げる。




「いいわけねえだろ。やっとお前と離れられるチャンスなんだから」

「離れられるってどういうこと？私達付き合ってたんだけど」

「彼氏を殴って傷付けてなに言ってんの？お前、愛されてねえよ」




キヨがそのことを知っていたことにあまり動揺はしなかった。

やっぱり知っていたか、っていう気持ちとどこで知ったんだろうって気持ち。
でも、一番はうるせえな黙ってろよっていう気持ち。


他人の関係に口を出さないで欲しい。


本当に困っているならうっしーから逃げ出すでしょ？
うっしーが逃げ出さないのならばそれでいいじゃない。




「言い返さねえんだ？」

「言い返すもなにも。私はうっしーを愛している、それだけだから」

「暴力してたことは否定しないんだ」




「もちろん」と言うとキヨがこちらをきっと睨んだ。




「証拠はある。うっしーには怪我が残ってるから。裁判でもしてやろうか？」




どくん、と心臓が跳ねた。

でも動揺を顔に出してはいけない。




「きっと絶対勝てるよ、俺ら側はね」

「でもうっしーの記憶は残ってないでしょ」

「そう思いたかったら思ってれば？好きにしなよ」




キヨの自信がわからないけど、そっちはきっとなにかを握っている。


……なに？


まさかうっしーのスマホに音源が残っていたとか？
それとも実はうっしーの記憶はなくなっていないとか？




「これ以上関わったらわかるでしょ」




キヨはふっと私を馬鹿にするように笑って、消えていった。


これ以上関わったら裁判になる。
あっちには証拠がある。しかも絶対に勝てる自信がある。


それじゃあ私のすべきことはひとつしかない。


うっしーを私を好きにさせればいい。
そうしたらうっしーがキヨを止めてくれる。



これ以上関わるな、なんて無理。

これ以上関わらなきゃ、私が駄目になる。




「うっしー待っててね。必ず手に入れてあげる」




オプラ・ウィンフリー




おまけ(キヨと牛沢)


「キヨ？……なんかすっごい眉間にしわよってるけど」

「いや、別に」

「なんだよ、笑えって。笑ってるキヨのがいいって！こええよ」

「……うん」






￣￣
心臓は大丈夫ですか！？心臓鍛えらさってますか！？！

語彙力なさすぎてつまらなくなってますが楽しんで頂けると幸いです！


リクエストありがとうございます！！！！！

もっと、もっと愛するということ以外には、愛の悩みに対する救済策はない／ふぁんきぃ／かふぇ　リクエスト→←準備万端の人にチャンスが訪れることを幸運と呼ぶの／牛沢／幻奏音芽　リクエスト

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