26話 ページ26
太・主、夕餉の支度が整いましたよ
貴・はいよ。太郎君、鴨居に頭ぶつけないでね
太・ご心配なく。よくあることですので、慣れました
貴・朝とか寝ぼけてたら危なそうだね
兼・(もはやあるあるじゃねーか)
正直、審神者は鴨居が壊れるのが心配です。歪んだら戸が開かなくなっちゃう。
貴・それと太郎君、明日はお休みね
太・私がですか?
貴・戦力は大幅に削られるけど、ちょっとレベルに差が開いてきてね……開きっぱなしもよくないからさ
太・なるほど。ならば明日はなにをしましょうか?
貴・……審神者とデート?
兼・アンタっていつも突拍子のないこと言うな
太・……でーと、とは……?
兼・アンタは現世離れし過ぎだ
横文字が苦手なんだね。きっとそうだろうとは思ってたけど。
貴・ん〜……じゃ、普通に買い物でいいかな? それと掃除と洗濯もしないと(……これって普通の家事じゃねーか!!)
太・それならばできそうです
貴・太郎君が一緒なら問題なくお酒が買えるはずだ。むっつーが喜ぶ
太・……酒、ですか……
貴・どうかしたのかい?
太・いえ、弟の次郎太刀のことを思い出しまして
兼・そういえば俺もここんとこ国広に会ってねーな
貴・(まさかの刀同士の兄弟関係の存在……!!)
なんでもアリだな。親は作ってくれた人か。
貴・……ま、まあ、太郎君の弟だからしっかりしてるんだろうね
太・しっかり、はしていませんね。常に酔っているような男です
貴・……でもそれはさ、太郎君から見た感想だろうから
太・女装している時点でまともとは言えません
貴・ごめんそれ言われたら審神者どうにもフォローできない
太・悪い奴ではないのですがね……
貴・(なんとも言えない弟を持った兄の最終的な褒め言葉……!!)
ふん、と得意げに鼻を鳴らす兼さん。なんでこの子はいつでも誰かと競おうとするんだろうか。
兼・国広はしっかりしてたぜ。太刀の俺と並んで戦ってた脇差でな……文句も言わねぇし
貴・それって兼さんが駄目な子だから世話しないとって使命感でやってくれてただけじゃないの? ふぇっ、くし!
出ました久しぶりのクシャミ。スッキリしたね、兼さん粉まみれ!
貴・なんで避けてくれないんだ!
兼・いちいちアンタのクシャミなんて予想できるか!!
太・風邪ですか?
兼・ちげぇよ、なんつーか……アレルギーみたいなもんだ
太・あ、あれるぎぃ……ですか?
貴・私の鼻の粘膜辺りがこの粉に拒否反応を示してるんだよ。兼さん、風呂!
兼・覚えとけよこの野郎……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぐーちゃん - まんばの絡みがみたい (2015年8月16日 13時) (
レス) id: 52864d62a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐々木 - 面白いです！！これからも更新頑張って下さい！いつでもまっております！ (2015年5月5日 3時) (レス) id: 47b6a6a1b6 (このIDを非表示/違反報告)
かな子(プロフ) - 3k猫さん» コメントありがとうございます(*´ω｀*)初めてコメントを頂いたのでとても嬉しい限りです! これからもどうぞよろしくお願いいたします (2015年4月7日 23時) (レス) id: 5881f664ea (このIDを非表示/違反報告)
3k猫 - 面白いですね！更新頑張ってください！ (2015年4月2日 23時) (レス) id: fdc932d927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かな子 | 作成日時：2015年3月24日 15時
