20話 ページ20
貴・……ペタペッタペーターペーターと〜……
少年・怖いわ!!
貴・仕方ねーだろ、忘れたんです!! むしろクマさんがついてくるシチュエーションこそホラーだ! 金返せ!
ってか路地裏障害物多いな! どんどん差をつけられる。
その時ちょうど、漁師かなんかのおじいちゃんが網をもそもそ持って家の勝手口的ところから出てきた。
貴・お爺ちゃんその網拝借するね
爺・今からわし、川魚の漁に出るんじゃが
貴・すぐ返すよ……てーい!
少年・ギャァァァ!!
貴・男の子がそんな声出すんじゃありません……いや、男だからいいか
少年・よくはねーよ!!
凄い、放った網が見事に少年をとっ捕まえた。審神者、漁の才能あるんじゃね?
※まぐれで自惚れ
貴・JKなめんなし
少年・っ、チクショウ……
爺・なんと見事な網使い……お嬢ちゃん、アンタ一体何者じゃ……!
貴・ごめんお爺ちゃんちょっと黙ってて
少年・アンタは金にも食うもんにも困らねーだろうからいいよな! 生まれだけでこんなにも違うっ……俺は、妹も守んなきゃいけねーんだよ!
貴・『同情するなら金をくれ』と言うのかね?
少年・冷てぇ!?
少女・お兄ちゃん!
少年・なっ……バカ、なんで来たんだよ! 逃げろ!
少女・でもっ……
どうやら妹さんの登場らしい。え、どうしよう審神者悪者?
貴・(私被害者じゃねーの?)
少女・お願いします、お兄ちゃんを見逃してください!
貴・いや、まあ……返すもん返してくれたらええけど
少年・ケチ!!
貴・だからなんで私が悪者なの? あーもう、話が進まないな……解ったよ、じゃあ百歩譲ってこの金を君にあげるとする
少年・え……いいの?
貴・話を最後まで聞きたまえ。でも、その金を手に入れたとしてどうするんだ?
少年・どうするって、そりゃあ……
貴・私みたいに誰かに取られるかもしれないし、悪い大人に利用されるかもしれない。親に預けたが最後、確実になくなるぞ
※お年玉あるある
このJKがまともな説教をする日がこようとは。成長したなぁ、私。(笑)
貴・……ま、生活に困ってないっていうのは事実だしね。解った、ここは(公平ではないけど)半分に分けようか。あんまり高額の金持ってたら危ないし
少年・……!
貴・とりあえず働けよ。親のことは大体察しがつくから訊かないけど……あ、団子食べる?
というわけでお団子を兄妹に寄付してあげました。いいことをした後は清々しいですね。損したなチクショー!!
爺・お嬢ちゃん、わしの後を継ぐ気はないかね?
貴・清々しいまま帰らせてくれよ爺ちゃん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぐーちゃん - まんばの絡みがみたい (2015年8月16日 13時) (
レス) id: 52864d62a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐々木 - 面白いです！！これからも更新頑張って下さい！いつでもまっております！ (2015年5月5日 3時) (レス) id: 47b6a6a1b6 (このIDを非表示/違反報告)
かな子(プロフ) - 3k猫さん» コメントありがとうございます(*´ω｀*)初めてコメントを頂いたのでとても嬉しい限りです! これからもどうぞよろしくお願いいたします (2015年4月7日 23時) (レス) id: 5881f664ea (このIDを非表示/違反報告)
3k猫 - 面白いですね！更新頑張ってください！ (2015年4月2日 23時) (レス) id: fdc932d927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かな子 | 作成日時：2015年3月24日 15時
