爆豪勝己の姉は異能力者な件について【文スト×ヒロアカ】 (ページ2)

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１話夢見る少女ページ2

『…あの時は絶望しかなかったな』

私は深く息を吐きながら
この不思議な空間の壁に手をあてる

これが個性だったらいいのに…

こんなことを言ってしまえば罰が当たるだろう
でも、普通の女の子の小さな悩みとして流してはくれないだろうか

この話は四歳の頃から始まる

約十一年前────…

爆豪「おい！A！！個性っ出たか！？」

双子の弟の勝己は元気に問いかける

あの頃の私はがんばって頼れるお姉ちゃんになろうとしていた

『ううん、まだだよ』

爆豪「個性が出たらオールマイトみたいにヴィランをぶったおして、どっちがつよいか勝負な！」

『うん！』

幼い私は少し焦っていた
弟の勝己はすでに個性が出ているのに私はまだ個性が出ない

とある日、私は母の光己によって病院へ連れてこられた

『お母さん…私、不安だよ』

光己「あれ、そんな顔勝己に見せられるの？オールマイトはどんな顔してたっけ」

お母さんは私に元気を出そうと
頭を撫でながら聞いた

『オールマイトはニカッて元気に笑う！！
私も勝己とカッコイイヒーローになる！！』

────…

病院の先生「うん、無個性だね」

私は理解するのに一秒もかからなかった