【鬼滅の刃】学園に吸血鬼がいるなんて聞いてない。

８話 ページ8

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『嗚呼！ もう、数学ほんっっっとわかんない。なに？ これ人類に必要なの？ 必要だからやってんだよくそが！！！』
「自問自答してて草」


やっと５時間目が終わり、一息ついたところで今日の疲労がどっときた。

まって、すんごい疲れた。確かに今日は苦手な科目ばっかだったけど、普通こんなに疲れるもん？



『由良〜、次の教科なにぃ〜？？？』
「だらっとしちゃってもう〜……って、あっ！！！ ねぇ、次社会だよ！！！」
『しゃ、しゃかいっ！？！』


社会、という単語に反応してガタッと席を立つ。勢いよく立った為椅子が吹き飛んだ。慌てて椅子を元の位置に戻し由良の反応をちらりと見るが、


由良は、きゃー！なんて顔を赤く染めていて此方に興味はないようだ。


ほっ、と息を吐くのと同時に今日イチの緊張感が身体中を走った。
社会、煉獄先生……名前を聞くだけで昨日のことが思い浮かぶが、こんなんでうじうじできない。


真実を、知りたい。



『由良、行こうか』
「はーい！ って、えっ？ なんでそんなこれから戦争だみたいな顔してるの？？？」
『だああああッ！ そうだ！ これは戦争だよ！！！ 彼奴の真意を探ってやるうううううう！！！！』

「ちょ、ちょちょっ！ 落ち着いて！ ってか彼奴って誰！？！ えっ、ねぇ！ 置いてかないでよ！！！！」





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キーンコーンカーンコーン。

授業の終了を知らせる鐘がなった。次でもう帰れる為、いっそいで教室へ帰ろうとするクラスメイトを横目に、私は煉獄先生に話しかけにいこうとしている。


『由良、ごめんね、先帰っててもらってもいい？』
「あー、いーけど。なんで？」
『ちょっと先生に聞きたいことあってさ！』
「えっ、そーなの？ それならわたしも」
『いや！ 由良の嫌いな歴史だから！』


そう言えば、彼女は渋々と言った感じで帰っていった。こんな乱暴なやり方でごめんね、由良。

でも今回だけはごめん。誰がなにを言おうと止める気はない。


『煉獄先生』
「む？ おお、小倉少女じゃないか！ 昨日は大丈夫だったか？」


心配を装う風なのはもう此方にはバレている。その笑顔も、今では胡散臭くてかなわない。


『はいっ！ 随分とお世話になったみたいで、ありがとうございます！』
「いや、俺は当然のことをしたまでだ。それで？ どうしたんだ、何かあって声をかけたのだろう？」
『あの、質問したいことがあって……放課後少しだけお時間いいですか？』





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