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6話 ページ6

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『それじゃあ行ってくるね』
「行ってらっしゃーい!」


母親に元気に見送られ、私は朝日を浴びながら早足で学校まで歩く。

急いで行かないと、約束の時間に遅れちゃう!と寝坊したためよく解かせなかった髪の毛をとかしながら急ぐ。


小さい公園が見えてくると、そこにいるのは今日も可愛らしい顔のしている我が友人。由良が待っていた。


「あっ!」
『ごめーんっ! おくれた!!』
「もーっ! A!遅いよ〜!」


可愛らしい怒り方をしている由良に、ごめんごめん。と笑い息を整えた。

ちらり、と横目に由良を見ると、怒り顔だが普段の彼女となんら変わらない。
ーーーーー記憶が、無いんだな。


一瞬で確信できた。



昨日、煉獄先生に何かされている途中に気を失ってしまった私は、原因である煉獄先生に家まで送り届けられたらしい。


貧血で倒れてしまい、一人だと帰れない状態になってしまったので送らせていただきました。


なんて、あの笑顔で言ったんだろうな。
その様子が目に浮かび、思わず舌打ちをしたくなった。
全部お前のせいだろうが!!!って怒鳴りたい。



しかも、記憶を消すとか言っておきながら私は昨日のことをしっかりと記憶している。

もしかしたら由良も覚えてるかもしれない、と直ぐにラインをしたが彼女は何も覚えてないらしく、「煉獄先生に送られちゃったらしいの〜!」と興奮していた。


私も送られたよ、なんて言ったら彼女激おこしそうだったから胸の奥に秘めといた。私優秀か???



「〜〜〜でめっちゃいーんだよ!?! って、きーてる?」
『へぁっ!? ぇ、あ、あぁ、うん!』
「うわっ絶対嘘じゃん! 何? 考え事でもしてたの?」
『まぁ、そんなとこ…』



へぇ、と大して興味もなさそうな返事が返ってきた。
なんだよっ!お前から聞いてきたくせに!!!!(大声)


でねでね!とまた話し出した彼女の言葉を流しながら、煉獄先生について考える。


ちゃんと、学校に着いたら話し合いした方がいい、よね?

彼がなんで私の記憶を残しているのか、理由を知りたい。それに、なんで血なんかを飲んでいるのか。とか。


もしかしたら、記憶の消し忘れかもしれないがその線は極めて薄い。由良はこうしてちゃんと記憶が無くなっているのに、なんで私だけ。


しかも、彼の口調からして慣れていることは直ぐにわかった。いつもあんな事をしているのかと考えると反吐がでるが、ここまできてしまったのだ。


もう後戻りはできない。




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アオ猫又(プロフ) - 獪岳が好きなんでこの作品がめっちゃ好きです!ありがとう、作者様…。 (2022年1月1日 21時) (レス) @page33 id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - いつも楽しみにして見させてもらってます!失礼ですが、42話のしのぶさんの台詞の「あっ、そろそろ〇〇さんの番ですね。....」の番が版になっていました。詳しく書けたか分かりませんが、大丈夫でしたでしょうか?あと、更新頑張ってください!応援してます! (2020年11月22日 21時) (レス) id: 1ef7d533ea (このIDを非表示/違反報告)
るる - 予告とかの文才がありすぎてヤバいです(←文才力0の人) 更新頑張ってください! (2020年4月17日 12時) (レス) id: 9d2e256c74 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の中の棒人間(プロフ) - みっくす14。さん» コメントありがとうございます。誤字指摘有り難いです......!おこがましいかもしれませんが詳しいページを教えてくださると助かります!(無能で申し訳ないです)。 (2020年1月4日 22時) (レス) id: 46f50694f0 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす14。 - いつも見させてもらってます!!でもちょーっと直してもらいたいところがあるんですよね。沢山誤字っております。(..)出会いの方ですかね? (2020年1月4日 1時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐の中の棒人間 | 作成日時:2019年12月26日 22時

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