【鬼滅の刃】学園に吸血鬼がいるなんて聞いてない。

２９話 ページ29

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「今回の体育祭でやる種目を決めたいと思いまーす」


気だるげな声のクラスメートを横目に、私は伊之助と楽しく雑談をしていた。
高等部に上がってから早１ヶ月が立つ。


一番最初の行事といえば、生徒達いや先生達もか。みんなが一丸となって暑くなる【体育祭】だ。


自分で言うのは何だけど運動神経は良い方だし、体育祭自体はものすんごい楽しいけど、こう言う最初の準備が一番めんどくさいんだよなぁ。



「馬っ鹿らし。とっとと決めて早くやろーぜ！ 今回も優勝は俺様だけどなッ！」
『うるさいよー伊之助』
「おいA！ どっちが優勝するか勝負しよーぜッ！！！！」
『うるさいって言ってんでしょが！！！！ あと男女で優勝者は分かれるから無理って去年も言ったよね！？！？！』


「そこぉ！！ うるせぇーぞ！！！！」
『はいっ！ すんません！！！！』



ずばっと怒られ反射的に謝ってしまったが、これ私のせいじゃなくね……？？

隣の伊之助は、こいつ女だったのか？という疑心の目を向けてくるし。おい待てそれどういうことだぶちのめすぞ(短気)


話し合いも順調に進んで、生徒会から出された課題は大体決められた。
そして、次にリレー選手の選手決めに移行。


予想通り、男子はみんなからの推薦と本人のやる気から伊之助に即決まった。
うん、まぁだよね。炭治郎も嬉しそうに笑ってる。



「そんじゃあ、次は女子」


代表者がそう言った途端。隣の席の伊之助がまってましたとばかりに私の腕を掴みその腕を高く上げる。


『はっ、！？』
「俺はこいつを推すぜ。こいつ以外に俺にパスできる女子がいると思わねぇ」



ムッチャクチャなこと言ってるんですけど！
しかも委員長も！即決で決めようとしないで！？！私の気持ち考えてみろよっ！


『ってか、まずそもそもこういうのって陸上部とか、部活入ってる子がやるんじゃないの！？ 私帰宅部！！！』
「帰宅部も立派な部活だと思うぞ！」
『いやうんそうなんだけど今はちょっと黙ってて炭治郎』


真面目な彼は、私たちの部活を蔑ろにしないでくれるがちょーと今の発言はいらなかったかな！！
今だけ黙っててねたんじろー！！！(理不尽)


「んー、でも実際私たち運動部よりAの方が早いでしょ」

「そうそう」
「中学部の時はダントツだったしね」


由良がそう言うのを合図に、運動部に入ってる女子達がみなそう言う。




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