【鬼滅の刃】学園に吸血鬼がいるなんて聞いてない。

１３話 ページ13

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『はっ、？なに、ふざけた事言ってんすか、！』
「昨日飲んだ小倉少女の血液が、とても濃厚でなぁ。できる事なら、一生飲み続けたいと思う程だった」


一生あの痛みを感じると思うだけで吐き気がする。巫山戯るな。こんな、こんな所で血を吸われたら、また気絶するだけじゃないか。

かたかたと歯が音を立てて震える。また前みたいになるのは嫌だ。死んでも嫌だ。


ぐっ、と腕に力を入れ抵抗を試みるが、それも効かない。


「失礼」
『っ！』


彼はそう言ってまた首元に舌を這わせる。ざらざらとした感覚がたまらなくなって、思わず声が出そうになるのを必死に抑えた。


生理的な涙が滲むが、絶対に泣き顔なんか見せてやるか。持ち前の負けず嫌いが発揮される。



『たぃ…なんかに、』
「なんだ？」


『、絶対！ おまえなんかに血を渡すかよっばーかッッ！！！！』



最後の抵抗。それもこんなガキらしいことを。
自分でやっていて馬鹿みたいだが、それでも抵抗を止めることだけはしたくない。


抵抗をやめてしまったら、文字通り、この人の言う通りになってしまう。それだけは、何が何でも嫌なのだ。



キッ、と彼を睨んでいると、彼は私の顔を掴んだ。
それは荒々しい造作で、到底顎クイなどと女子がキュンとするものではなかった。



「男に跨られて、ボタンも外されて…そんな状況で、潤んだ瞳で睨んだって更に煽るだけだぞ？」
『そ、んなの、知ったこっちゃッ……！』


目の前の彼は随分と楽しそうだ。
それが更に苛つきを増す原料となる。


「…まぁ、止まる気はさらさら無いのだが、」



ーーーーーそう言って彼は、カプリと音を立てて私の肉を切り裂いた。


『いがあ " ぁ" ぁ" ッ！！！！』
「おっと、すまん唾液を入れてなかった」


彼が何かを言うが、そんなの気にしてられないほどの痛みが私を襲う。

昨日は気が動転していて痛みも少しは中和されていたのだろう。気が動転していての痛みがアレだったのに、それよりも強い痛みに、耐えられるわけがない。


『はッ、はぁ、っ……い"ッ！』
「唾液が効けばすぐ気持ち良くなってくる。小倉少女、その体制はきついだろう。俺に体重を預けて……よし」


身体が麻痺を起こしているみたいに、言うことをきかない。脳がとろける初めての感覚に戸惑う。


何、これ。
昨日は、こんな事感じなかったのに。





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