２話 ページ2
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『んー、何処だろ』
手伝いって言ってたろうし、多分歴史関係だろう。
と言うと、資料室にでも居るかな？
タタッ、と軽やかに階段を降り資料室へと向かう。
向かっている途中に吹奏部が演奏している音が聞こえてきた。
うっわ……くそ綺麗。いいなぁ、私も、音楽の才能があったらカッコよかったのに。
特別下手でも上手くもない平凡な私は、運動以外で才能が開花することはなかった。
あっでも、絵を描くことは好きかな。
めっちゃ上手い…っていうことはないけど、宇髄先生には派手でいいじゃねェか！って褒められたんだよね。
やだ、輩先生好きッ！！！(ちょろい)
『あっ、ここか』
【資料室】と書かれた札を見つけ、その場所へ駆け寄る。
丁度影になる場所にあるので、何となく不気味な雰囲気が漂っている所に私は不思議と高揚感を覚えた。
帰宅部だからか、こんな遅い時間まで残ってることはなかったし、初めて見る光景に興奮しているのかもしれない。
と、ハッとなる。
いけないいけない。私は友人を連れ帰る為に来たんだから。
鍵がかかってあるかも、と思っていた疑問は少し空いている隙間を見て解消され、そのままガラリと静かにドアを開いた。
どうせなら、二人とも脅かしてやろう。
悪戯心を抑えきれない私はそろり、と資料室内へ入っていくが、二人は見当たらない。
もしかして、と奥の方を見渡すと、さらにまたドアが。しかもまた隙間が空いている。
嗚呼、あっちか。とドアの取っ手に手を掛けると、不意にどきりと心臓がなった。
まるでホラーシーンを見る前のように私の心臓は脈を打っている。
『(ええい！ もう開けちまえ！！)』
意味の分からない動悸に半ばヤケクソになりながらドアを開ける。
途端、ふわりと香る鉄の匂い。なに、この匂い……
まさか、二人のどちらかが怪我をした？
さぁぁ、と顔が青くなり急いで中へ入る。
直ぐに煉獄先生の背中を見つけた。
煉獄先生は、しゃがんでいてこちらに気付いてないようだ。
あれ、それにしても友達の姿が……それに、何か先生の様子もおかしいし。
戸惑っている私をまた更に混乱させる様なタイミングで、じゅるりとまるで飲み物を飲む様な咀嚼音が響いた。
『れっ、んごく……せんせ…？』
異様な空気を纏っている先生に声をかければ、ピタリと硬直し、それからゆっくりと此方を見やった。
自身の赤と相対する様に、口元には真っ赤な液体。
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アオ猫又(プロフ) - 獪岳が好きなんでこの作品がめっちゃ好きです！ありがとう、作者様…。 (2022年1月1日 21時) (
レス) @page33 id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - いつも楽しみにして見させてもらってます！失礼ですが、42話のしのぶさんの台詞の「あっ、そろそろ〇〇さんの番ですね。....」の番が版になっていました。詳しく書けたか分かりませんが、大丈夫でしたでしょうか？あと、更新頑張ってください！応援してます！ (2020年11月22日 21時) (レス) id: 1ef7d533ea (このIDを非表示/違反報告)
るる - 予告とかの文才がありすぎてヤバいです(←文才力0の人) 更新頑張ってください！ (2020年4月17日 12時) (レス) id: 9d2e256c74 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の中の棒人間(プロフ) - みっくす14。さん» コメントありがとうございます。誤字指摘有り難いです......！おこがましいかもしれませんが詳しいページを教えてくださると助かります！(無能で申し訳ないです)。 (2020年1月4日 22時) (レス) id: 46f50694f0 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす14。 - いつも見させてもらってます！！でもちょーっと直してもらいたいところがあるんですよね。沢山誤字っております。(..)出会いの方ですかね？ (2020年1月4日 1時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐の中の棒人間
| 作成日時：2019年12月26日 22時
