『匂いつけても、いいですか？』【歌/い/手】

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その後ずっと笑っているキヨをほっといて、おたかーいお肉とデザートをいっぱい頼んだ。美味しかったです。お口の中とろけた。

キヨもその時はめっちゃ楽しそうだったけど、会計で金額見た時の絶望顔への変わり様は申し訳ないけど笑った。


流石に悪いと思い、私も半分出すと言ったらここは男に払わせろ的なこと言われたから有り難く身を引いたよ。


キヨにはもうちょい粘れよって言われたけど、金払ってくれるって言われたから身を引いただけだけど？(すっとぼけ)


「んじゃあ、気をつけて帰れよ」
『うん、奢ってくれてありがと。またね』
「おう」


焼肉店を出た私達は、待ち合わせ場所で解散となった。繋いでいた手を離し、それぞれの家へ帰る。

まぁ、キヨは変な所で紳士だから私が見えなくなるまでずっと見ていてくれるんだけど。


『ただいま〜』


家に待ってる人が誰もいないとはいえ、挨拶は基本だ。一人でも、何時もしている。
家に飾ってある時計を見ると、まださほど夜では無かった。

あぁー、なんか、今歌える気がする。



こう、歌う時にもモチベーションがあるじゃん？それが私の中で今最高潮。２本ぐらい撮っとこうかな。ストックとして。


たしか、前リクエストしてくれてた曲があった筈。
えぇと、あっ、いふーどうどうだっけ？漢字は「威風堂々」？うん、確かこんな感じ。

それと、前から歌いたかった「東京サマーセッション」男と女だったから歌うの難しそうだなぁって思ってたけど、歌い手をやってみて私案外男声も出るってことが分かった。


……リスナーさん達に、少しでも楽しんでもらえるよう、今回は工夫しよう。


めんどくさがりな私が珍しくやる気を出すんだ。リスナーさん達…たしか、ねこらーって言うんだよね。



ねこらー達には、私の本気を聞かせてめろめろにさせてやんよ。
と、どこか厨二っぽい考えを決意し、録音室へと入っていった。




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題名からヤバそうな作品なのに見てくださる方が思った以上にいてびっくりしました…。
おれの熱も下がる気がする。でも喉痛い(熱引いてる馬鹿)

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