『匂いつけても、いいですか？』【歌/い/手】

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集合場所周辺に付くと、キヨらしい人を探した。あいつ、撮影とかの時はいつも遅れるとか言われてるけど、こういうご飯の時は全く遅れないんだよね。

普通逆だろ、逆。



きょろきょろと辺りを見渡すと、キヨらしい髪の毛が見えた。無駄に背デカイからね。
キヨ(仮)に、近づいて見ると、そこにはキヨ(仮)の他にマスクをしている二人組がいた。


……あれ、みんな背高くないか？



途中まで歩いていると、キヨ(仮)も私に気付いたようで手を上げて振ってくれた。あ、良かった、キヨで。これで間違ってたら恥ずかしいし。



「おー、今回は遅れなかったな」
『……毎回毎回猫に会うわけないじゃん』

「ん？そのまはなんだっ…て、会ったのか！よく遅刻しなかったなぁ！！偉いぞ！」
『ちょっ、やめてってば…！』
「はぁ？いつもはそっぽ向くだけなのに……はっはーん、分かったぞ。知らない人が二人いて緊張してるんだな」


分かったなら頭撫でるのやめてよ、と叫ぶが今のキヨはご機嫌らしく全然やめてくれない。
そして、その光景を驚いた様に見るマスク二人組。


そうだよな、急にこんな茶番始まったら戸惑うよな！おいキヨ！！初対面の人が引いてるじゃねぇかやめろ！！！


『……キヨ、そろそろうざいよ』
「はいっ！ さっせーん。…じゃあ、行こうぜ？」
「え、まじでキヨ。僕達の自己紹介は？」

「あ、忘れてた」


うざいとジト目で言ったら速攻でやめてくれた。やっぱキヨに効くのはこれなんだよね。

キヨが歩き出したので、私も歩こうと思ったがどうやら二人組は自己紹介をしたいらしい。
ってゆか忘れてたって……こんなゆるっゆるでいいのか。


「えぇと？まず、じゃあまふからで」

「えっ僕から！？！ ちょ、ちょっと、何言えばいいのかっ…あーもう！ えっと、まふまふという名前で歌い手をやっています！ ねこさんは乙女解剖から知ったんですが、歌声がすごく好きでファンになりました！ よろしくお願いします！！！」
「はい、次〜」


最初は戸惑っていたが、途中からヤケクソな感じで自己紹介を言った。いや、叫んだという方が正しいか……？


まふまふといった彼は、髪の毛を染めているのか白っぽい。あー、アニメキャラでも白銀の髪の毛ってかっこいいよね(唐突)


お願いします、といった瞬間にキヨは、まふまふさんの隣にいる男性を指差した。
あ、人に指差しちゃだめなんだぞ！(細かい)




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