お姉ちゃんよりママみたいです_JUMP

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«すず様リクエスト»




(宏太)



宏「いったぁ、、、」


『先輩、大丈夫ですか!?』




絶賛部活中の俺。


芝生じゃない土のグラウンドでスライディングしたからか、足が血だらけ。




宏「大丈夫。先生!ちょっと保健室行ってきます。」


『私もついていきます。』


宏「いや、俺1人で行ってくるから。」




実際、肩貸してもらいたいんだけど、ね？




『でも、、、』


「Aちゃんが行くと、双子がうるさいでしょ？

大丈夫だから。」




しぶしぶ頷いたAちゃんを横目に、保健室へ向かった。




宏「しつれーしまーす。」


大「あっ！こうちゃ！」


涼「こうちゃ、あんよさんいたいいたいなの？」


宏「そうなんだ。先生いる？」


涼「せんせ、おしごとらよ！」


大「だいちゃいたいいたいなおせる！」




そう言って取りだそうとしたのは消毒液。




大「これをぽんぽんするの！」


涼「りょーちゃもやる！」


先「ちょっと、大貴くんに涼介くん!?」




俺に気づかず、双子が悪さをしてると思ったのか、急いで大ちゃんの手から消毒液をとる先生。




宏「あのっ！2人は俺の手当てをしてくれようとしたんです。」


先「宏太くん、いたのね。じゃあ大貴くんと涼介くんは待っててね。先生がするから。」


大.涼「「はぁい。」」




俺の手当てをしたかったのか、むくれる2人はかわいい以外の何物でもない。




先「よし、これで大丈夫ね。」


大「こうちゃ、いたいいたいなおった？」


宏「まだちょっと痛いけど、大丈夫だよ。」


涼「りょーちゃがいたいいたいなおるおまじないしてあげる！」


大「だいちゃも！」


大.涼「「いたいのいたいのとんれけー！」」




俺の膝に手を当てて言ってくれる姿はもう天使だよね。


足の痛み飛ぶ以上に、すっごい癒されたわ。




このあと部活に戻った俺が、みんなににやにやしてると突っ込まれたのは言うまでもない。

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