甘酸っぱい味 - SE - 3 (ページ26)

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「ちょっと！！！Aちゃん！！！」

部室に入れば、凄い勢いで私の肩を掴むジュンミョン先輩。

「セフナと何があったの！？！？」

『せ、先輩何で知って ..』

そう言うとハッとしたように私の肩から手を離す。今日は部室に先輩しかいないらしくてがらんとしていた。それより何で先輩が知ってるの？

「いや、僕の勘なのかもだけど..最近セフナ元気無くてね？何言っても応答無し、携帯をただ見つめているだけ。この前さあ、どうしたのって聞いたの。そしたらね、セフナはさ。大切な人と大切な人が仲良くしてたらどう思う？って。僕は何で俺も誘ってくれないのって思うなって言ったの。そしたらセフナ、何て言ったと思う？」

ざわざわと胸騒ぎがした。もしかして..ジョンインと私が一緒にいる所見た？

『..なんですか、？』

「俺なら、嫉妬で可笑しくなりそうだし、大切な人に大切な人を取られちゃいそうで怖くなるんだ、って。俺は愛想を尽かされちゃったかな..って」

馬鹿だ、私。
セフナとチェウンちゃんが2人で帰るからって拗ねて一人で帰って、挙句の果てにジョンインと2人で公園に行って。セフナはずっと、見てたんだ。

「..僕ね、Aちゃんの事も、セフナの事も大切なんだ。だけど僕は..セフナの事を応援してる。だから..

セフナの所、行ってあげて？」

『っ..はい！』

今日はダンス部は部活が休み。もう私の家の前に向かっているかも。だけど、だけど。

愛想何て尽いてないよ、ずっとずっと、セフナが好きだって。

伝えたいんだ。