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チャニョルは笑いながらまた煙草を吸う
『ねえ、美味しい？』
匂いを嗅いでると凄いキツそうだから、聞いてみる。
「美味しい。すっごい美味しい」
満面の笑みで言うものだから、否定出来なかった。
「味気になる？」
『…うん、気になる』
するとチャニョルは煙草を吸って灰皿に煙草を置き、私の頬を両手で挟む
『え、なに』
「苦いからって途中で咳き込むなよ」
そう言った瞬間チャニョルと顔が近くなり、口の中に苦い味が広がる
『ん！！んー！！！！』
チャニョルの胸板をどんどん叩くと離れる
苦い苦い。けほけほと咳き込むとチャニョルは笑って
「お前には早いよ」
と言いながら頭を撫でた。
煙草は苦かったけど、ちょっとだけ美味しかった。
fin
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作者名：ユラ | 作成日時：2019年7月2日 1時
