. * ホルン青年と幼馴染 * . 【Shori・So】~second~

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それから毎日、

私達は夏祭りの演奏会に向けてひたすら練習を頑張って行った。





健「ほらほら、そこのホルン、もっとここスラー意識しないと綺麗な演奏にならないぞ、
ここのホルン2人が揃わないと星宮、佐藤の足、引っ張んないように、」

「は、はい…」





中島先生は発表会やコンクールが近づくといつも厳しくなる。

いつもは優しい中島先生が急に厳しくなってきっと勝利も驚いているだろう。





健「はい、じゃあ15分休憩。」

一同「はーい、」





休憩、と言われ皆は水筒のお茶を飲んだり、トイレに行ったりしていた。

そんな中勝利は1秒たりとも席を動かずひたすら繰り返して練習している。





「勝利、」





私がそう言うと勝利は演奏を止めて「なに？」と聞いてきた。





「ごめん、本当に...私のせいで、((Aのせいじゃないよ。」

「え？」

勝「まだ夏祭りまで2週間あるんだし、練習頑張ろうよ。」

「うん、」

勝「じゃあ俺がAを特訓してやろうかな、笑」

「特訓、？」





すると勝利は私の右隣に立って、さっき中島先生に注意された所の楽譜を指さした。





勝「ここ、1回吹いてみて、」

「う、うん。」





私はそう言われさっきと同じように吹いた。





勝「んー、さっきよりもスラーは良くなったけど、ピッチが合いにくいのかな、？
もっと音がぶれないようにしたりした方がいいのかも、」

「流石です、……勝利様……」

勝「様、ってなんだよ笑 ほらもう1回。」





それから15分間、勝利が付きっきりで私の練習に付き合ってくれた。





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