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「じゃあまずこれでウロコ取って、」
勝「う、うん。」
勝利はそう言って私から受け取った専用の器具を持ってガリガリとウロコを引き落としていった。
「け、結構上手い...」
勝利の手の器用さに私は少し驚いた。
勝「へへ、そうでしょ、笑」
「はいじゃあ次ー」
そう言って私は引き出しからさばく用の包丁を取り出して勝利に渡す。
「これで頭切り落とすの。」
勝「ふ、ふぇ?」
「ふぇ?じゃないよ、男なんだからそれくらいでいきるでしょ。」
勝「いやいや、なんか残酷だなって思っちゃって、」
「まあそうなんだけど...魚さばくってそんなもんだから。」
勝利は包丁を持ったまま光沢の無くなった鮭を見つめている。
勝「やっぱ出来ない、Aやってよ。」
「えぇ、もうしょうがないなあ。」
そう言って私は勝利から包丁を受け取ってドスンと頭を切り落とす。
勝「ううっ、」
「・・・」
それから何故か結局小さく切るところまで私がさばくことになった。
「はい、後は切るだけだよ。」
勝「あ、ありがとう。」
「勝利って、可愛いね、笑」
勝「え?」
「あ、いやなんでもない笑」
なんか勝利の弱い所を知った私は可愛いななんて思ってしまった。
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佳奈 - お返事ありがとうございます!そうですよね!私は母の影響で音楽が小さいころからとても好きなので共感してくださる方がいて嬉しいです!うちの学校はオーケストラしかないので残念です(-_-;)これからも更新頑張ってください!応援しています! (2021年1月6日 0時) (レス) id: b112f160f2 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 佳奈さん» そう言って頂けてとても幸いです!!吹奏楽部じゃない方でも楽しめるようなお話を書けるよう頑張ります!!音楽って本当楽しいですよね^^* (2021年1月5日 10時) (レス) id: ab9231ad23 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈 - コメント失礼します!このお話とっても好きです!私は吹奏楽部ではないのですが音楽が大好きなのでこのようなお話が読めて嬉しいです!これからも投稿頑張ってください!応援しています! (2021年1月4日 22時) (レス) id: b112f160f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のの | 作成日時:2020年12月28日 23時