独占欲の強い彼,, 【Mizuki.I】 (ページ42)

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A side

それから数日間経って、瑞稀も退院する事になった。

私はいつものようにローファーを履いて学校に行く事にした。

玄関に出るとそこにはいつもよりもこわばった顔をしている瑞稀の姿があった。

「...」

私は瑞稀の横をすり抜けて早歩きで学校に行く事にした。

すると強い力で瑞稀に腕を掴まれた。

瑞稀「なんで逃げるんだよ、」

「え、、」

瑞稀「一緒に行くぞ」

瑞稀と一緒に行くと瑞稀のストレスが溜まって、また倒れてしまうんじゃないかって思ってしまう。

「瑞稀、私といて、ストレス溜まっちゃうんじゃないの？」

私は勇気を振り絞ってそう聞くことにした。

瑞稀「は？」

瑞稀は眉を八の字にしている。

瑞稀「誰がそんな事言ったんだよ、」

誰が言ったなんて瑞稀に言えるわけが無い。

「別に、誰だとか...関係ないでしょ、」

私は瑞稀の手を振り払って走って学校に行く事にした。