独占欲の強い彼,, 【Mizuki.I】 (ページ37)

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涼くんが歩き出してから何分が沈黙が続く。

すると瑞稀がいきなり私にもたれかかってきた。

「ちょっ瑞稀！？」

瑞稀は目を閉じている。

「まさか...意識無くした！？うわわわ、どうしよう...」

私はずっと瑞稀を支えたままで両手が使えない。
スマホが取り出せたらいいんだけど...

『お兄ちゃん！！！』

すると遠くからマホちゃんの声が聞こえた。

マホちゃんは息を切らしながら走ってきた。

マホ「お兄ちゃん、大丈夫？」

するとマホちゃんは私の方を向いて口を開いた。

マホ「また先輩ですね、もう近づくなって言ったじゃないですか、」

「いっいや、！」

マホ「言い訳しても無駄です。お兄ちゃん、こんなんなっちゃってるんだし、」

そしてマホちゃんはポケットからスマホを出して119という番号を打ち始めた。

マホ「もしもし？お兄ちゃん発見しました。虹先高校の近くです。」

それからマホちゃんはスマホをポケットにしまった。

何分か経ち救急車が到着した。

救急車から出てきた人達が私に寄りかかっていた瑞稀を荷台に乗せて救急車に乗せた。

『貴方たちふたりも乗っていきますか？』

「...」

マホ「はい！」

それから私も乗る事になって病院に着いた。

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