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急いで靴に履き替えた。
「わ、」
外に出るともう空は真っ暗だった。
「こ、怖い...」
私は急いで帰ることにした。
校門を出ると地面が見えないほどの暗さだった。
ド田舎だから外灯もない。
もう道はほぼ見えていなかった。
「うっ、」
そこら辺に生えている草さえ、何故か髪の毛に見えてしまう。
そう、私は暗闇の中に一人でいると被害妄想ばかりをしてしまう癖がある。
木の葉が風に揺れてカサカサと言う音が響き渡る。
「...」
私はついに歩けなくなってしまった。
「ど、どうしよう...」
そしてその場に座り込んでしまった。
「だ、誰かっ...」
高二にもなってこんなに怖いとか自分、おかしいよね、ほんと。。。
何分が経つと後ろから足音が聞こえてきた。
「だ、誰...」
私は怖くてなかなか後ろを振り向けない。
すると後ろから誰かに抱き着かれた。
「ひっ！？」
私はビックリして誰かの顎に頭をぶつけてしまう。
『いってぇ、、』
その声は...
「りょ、涼くん...？？」
私は思い切って後ろを向いた。
涼「うん、そうだけど。」
涼くんは顎をさすりながらそう言う。
「あ、ごめん、...」
涼「いやいや！ていうか大丈夫？」
私は安心して思わず涙を流してしまった。
涼「ちょちょちょっ！なんで泣いてんの？」
「こ、怖かったから...」
涼「そっか、」
涼くんはそう言うとそっと私の事を抱き締めてきた。
「っ、」
涼「怖かったんでしょ？ほら、こうしたら怖くないじゃ((離れろ！！」
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作者名：のの | 作成日時：2020年9月20日 0時
