独占欲の強い彼,, 【Mizuki.I】 (ページ3)

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そして学校に着いてそれぞれの教室に別れた。

瑞稀達は3年生だから3階。私達2年生は2階。龍斗達は1階。

でも...
休憩時間になるといつも2年生の廊下を堂々と歩いてくる。

瑞稀の周りにいる2年生は瑞稀のことを避けている。

なぜなら怖いというイメージが皆に広まっているからだ。

そのせいで何故か私も避けられている。

でもそんな中でも私のことをゆういつ避けないのが、親友のミカ。

Aとは入学した時に出席番号が後ろと前だったということで仲良くなった。

ミカ「おはよーA。」

「おはよー！」

ミカ「相変わらず避けられてるね、井上先輩。」

「うっうん。」

ミカ「今日どうだった？」

「え？」

ミカ「朝、」

「あぁ、いつもと同じ感じ。笑」

ミカ「新学期早々壁ドンかぁ」

「っていうかその状況見てもないのに壁ドンしたとか分かるんだ、笑」

ミカ「わかるよォ、今まで何回井上先輩が男子に壁ドンしたと思ってるの？」

それもそのはず。

瑞稀は朝優斗先輩にした事を何度もしている。

そんな心配しなくてもいいんだけどな...

ミカ「あ、ほら、見てるよ井上先輩」

ミカが指を指した先には目をギョロギョロさせた瑞稀が居た。

「はぁ、」

ミカ「ほんとに好きなんだね、Aの事。」

「そうなのかなぁ、」

私にはただ、瑞稀がどれだけ権力があるのか見せびらかしてるようにしか見えないんだけどね、笑

そんなこんなで朝の休み時間終了のチャイムが鳴った。