▼作り笑顔 ページ7
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黒尾「..んな顔すんな。
Aが無事だったんなら、それでいい。
..心配だっただけで、みんな怒ったりしねーよ。」
A「..っ...でも。」
やっぱり申し訳なくて、再び言葉を発した時
「大丈夫だから。」と軽く頭を撫でられた。
そんな風に言われてしまえば
私はもう頷く事しか出来なくなってしまう。
A「..っはい。」
その返事を聞いた先輩は
よし、と首を縦に揺らし
優しく笑った。
赤葦「..随分と遅かったですね、黒尾さん。
正直、もっと早く見つけるかなと思ってました。」
黒尾「..あー、ちょっとな。
予定ではもっと早く見つけてるはずだったんだけど。
..すげー遅かったわ。」
眉間に小さなシワを寄せて先輩が苦笑すると
今も繋がれている右手が、少しだけ強く握られた気がした。
黒尾「..つーか、悪ィ。
俺、邪魔しちゃってるよな。」
A「いえ、全然邪魔とかじゃ..。」
言いかけたけど
確かに、この状況を見た人は誰でも思うんだろう。
今の私には、説得力なんて全然無い。
先輩は、私と京治のその手を横目で見やり
少しだけ、張り付いたような笑顔で言った。
黒尾「先戻ってるから、２人とも気を付けて戻って来いよ。」
赤葦「はい。」
それだけ言うと
すぐに私たちに背を向けて
また１人、歩き出す。
A「...っ。」
私は、こんな時の対処法を知らない。
明らかに、いつも見ている先輩の笑顔とは違うのに
何て言葉をかけていいのか分からない。
だからといって
京治の手を、無理に離すことも出来ない私は
最善の方法が無いかと考え込んでしまう。
黒尾「A。」
突然、呼ばれた自分の名前に
心臓が跳ねる。
A「!..はいっ。」
黒尾「あと、赤葦。」
赤葦「はい。」
黒尾「..戻ってきたら、花火始まる前に
少しだけ、Aと話す時間が欲しい。」
A「...。」
足を止め
背を向けていた先輩が
再度、私たちの方を振り返る。
赤葦「..大丈夫です。
そのつもりでした。」
黒尾「...そっか、サンキューな。」
２人の会話と
京治の『そのつもりだった』という言葉に
私は疑問を浮かべたままで。
じゃあ後でな、と黒尾先輩は
私たちより一足先に
木兎先輩と、月島くんが待っているであろう
神社へと足を向けた。
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R.(プロフ) - ののさん» のの様、申し訳ございません>_<せっかく温かいコメントを下さっておりましたのに、お知らせ機能なのか上手く届いておらず只今確認致しました、本当に申し訳ありません。コメント、嬉しい限りです(*^^*)これからも精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月18日 23時) (
レス) id: b10f92c2d5 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 文章が凄く綺麗でいつも更新楽しみにしてました！番外編も楽しみです…！ (2016年10月15日 10時) (レス) id: 578eba3082 (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - 梟大好きペンギンさん» 梟大好きペンギン様＊コメントありがとうございます!初めてのコメントを頂けて、私の方が感動です!ありがとうございます!!正直、見てくださる方が本当に面白いのか不安でしたが、本当に励みになりました(*^_^*)これからの更新も頑張りますので、宜しくお願い致します☆ (2016年9月3日 14時) (レス) id: 80d842a71d (このIDを非表示/違反報告)
梟大好きペンギン - 赤葦の告白で泣いてしまいました。これからどうなっていくか楽しみです。更新頑張ってください！！ (2016年9月2日 21時) (レス) id: f66e7e3250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R. | 作成日時：2016年8月15日 9時
