▼帰り際の切なさ ページ35
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赤葦「さ、駅に着きましたよ、木兎さん。」
木兎「えー、もう着いたのか！！早えーなァ。」
顔の赤さがあまり治まらない中
目の前には、目指していた駅が見えて来た。
黒尾先輩の顔を横目で少し覘くと
先輩も同じく、真っ赤に顔を染めていて
また、胸が鳴った。
少しだけ、ギュッと強く握られ
するり、と離れる手。
今度こそ、本当に帰らなきゃいけない。
『寂しい。』
そう思う前に、先輩は
私の頭に手を乗せ
『また、明日な。』と
笑顔で呟いた。
A「はい、また明日。
今日は、ありがとうございました！」
それに答えるかのように
私も、先輩に笑顔を返す。
A「月島くんも、今日はありがとう。
また明日も、一緒に頑張ろうね！」
月島「はい、宜しくお願いしマス。」
木兎「んじゃあーなー!!黒尾、ツッキー!!
次は会場で!!絶対、勝ち上がって来いよ!!」
黒尾「っは、言われなくても上がってくっての。
油断してんじゃねーぞ、木兎!!」
赤葦「そうですよ、木兎さん。
まずは、ショボくれる回数を減らして行かないと。
今後の試合に影響が出ます。」
木兎「あ？待って、今何て言ったの、あかーし!!」
赤葦「..いえ、大丈夫です。(俺が何とかするしかないか。)」
黒尾先輩と月島くんに苦笑されながら
木兎先輩が駅の改札を通る。
京治に促され、先に私が改札を通った後
振り向くと京治はまだ奥に居て
黒尾先輩と、何やら話している様だった。
黒尾「っ..あー、赤葦。
ごめん、こんな事お前に言うのアレなんだけど。」
赤葦「大丈夫です、気とか使わないで下さい。」
黒尾「..サンキュ、その..今日だけ
Aのこと、ちゃんと家まで送ってやって。頼む。」
赤葦「..はい、もちろんですよ。」
しばらくして、京治が改札を通り
お待たせしました、と言って
ゆっくり私と木兎先輩の方へと歩いて来る。
A「..大丈夫？」
京治「うん、Aは心配すること無いよ。大丈夫。」
京治がそう言うから
「そっか。」と私は頷いた。
改札の外を見ると、私たちの姿が小さくなるまで
黒尾先輩と月島くんは、その場から動かなかった。
見えなくなる最後に
小さく手を振り、階段を上る。
丁度到着した電車に、３人で乗り込み
案の定、混んでいる車内の壁側に
私は、少しだけ寄りかかった。
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R.(プロフ) - ののさん» のの様、申し訳ございません>_<せっかく温かいコメントを下さっておりましたのに、お知らせ機能なのか上手く届いておらず只今確認致しました、本当に申し訳ありません。コメント、嬉しい限りです(*^^*)これからも精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月18日 23時) (
レス) id: b10f92c2d5 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 文章が凄く綺麗でいつも更新楽しみにしてました！番外編も楽しみです…！ (2016年10月15日 10時) (レス) id: 578eba3082 (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - 梟大好きペンギンさん» 梟大好きペンギン様＊コメントありがとうございます!初めてのコメントを頂けて、私の方が感動です!ありがとうございます!!正直、見てくださる方が本当に面白いのか不安でしたが、本当に励みになりました(*^_^*)これからの更新も頑張りますので、宜しくお願い致します☆ (2016年9月3日 14時) (レス) id: 80d842a71d (このIDを非表示/違反報告)
梟大好きペンギン - 赤葦の告白で泣いてしまいました。これからどうなっていくか楽しみです。更新頑張ってください！！ (2016年9月2日 21時) (レス) id: f66e7e3250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R. | 作成日時：2016年8月15日 9時
