▼笑顔の魔法 ページ32
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２人が気を使ってくれたのか
木兎先輩と並びながら
私と先輩の少し前を、３人が歩く。
黒尾「なんか帰んのもったいねーなー。
..Aの浴衣姿、すげー可愛いし、
遠回りして帰りたいくらい。」
そんな嬉しいことを言ってくれる先輩と
少しでも、同じ気持ちだったということに
ちょっぴり感動してしまった。
A「..私も、です。
黒尾先輩の浴衣姿、格好良かったですし
まだ..一緒に居たいですけど...また、明日ですね。」
自分から発した言葉なのに
きゅっと胸が締め付けられる。
それでも、迷惑は掛けちゃいけない、と
口角を上げて、笑顔で答えた。
明日になれば、またすぐ会えるのに
でも、本音は
『もっと、一緒に居たい。』
そんな私の様子を、先輩はいつも見逃さない。
黒尾「寂しい？」
A「...。」
黒尾「..当たり。
...あのさ、また来年。
次は２人で、お祭り来てーなって
思ってるんだけど、行ってくれる？」
そう言って、優しく微笑みながら
私の手をみんなからは見えないよう、そっと握る。
黒尾「まぁ、俺は一応、東京の大学に進もうと思ってるし
Aは高校だけど、今とそんな変わりはねーよ。
しいて言えば、毎日部活で顔合わせるのが無くなる代わりに
俺が時間を作ってやれるから
２人の時間がもっと増えるかなーって、期待してたんだけど。」
淡々と、当たり前のように並べられていく言葉たち。
そんなに先のことまで考えてくれているなんて
思ってもみなかったから。
A「...先輩、..ずっと一緒に居たいです。」
困らせると分かっているに
つい、本音が口から零れだす。
黒尾「A、目瞑って。」
A「..は、はい//」
先輩の手を握っているせいか
何の不安も無く、言われた通りに目を瞑る。
黒尾「ん、目開けていーよ。」
数秒が経過して
その言葉を合図に
ゆっくりと目を開けた。
A「..わぁっ、これ..。」
目の前に差し出されたのは
大きくて、真っ赤な
りんご飴。
小さい頃の、懐かしい記憶と情景が
鮮明に頭の中を駆け抜けて
自然と顔が綻んでゆく。
黒尾「..やーっと笑った。
A、これ好きだろ？」
A「私、ずっと変な顔してました..？
でも、どうして..知ってるんですか？//」
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R.(プロフ) - ののさん» のの様、申し訳ございません>_<せっかく温かいコメントを下さっておりましたのに、お知らせ機能なのか上手く届いておらず只今確認致しました、本当に申し訳ありません。コメント、嬉しい限りです(*^^*)これからも精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月18日 23時) (
レス) id: b10f92c2d5 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 文章が凄く綺麗でいつも更新楽しみにしてました！番外編も楽しみです…！ (2016年10月15日 10時) (レス) id: 578eba3082 (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - 梟大好きペンギンさん» 梟大好きペンギン様＊コメントありがとうございます!初めてのコメントを頂けて、私の方が感動です!ありがとうございます!!正直、見てくださる方が本当に面白いのか不安でしたが、本当に励みになりました(*^_^*)これからの更新も頑張りますので、宜しくお願い致します☆ (2016年9月3日 14時) (レス) id: 80d842a71d (このIDを非表示/違反報告)
梟大好きペンギン - 赤葦の告白で泣いてしまいました。これからどうなっていくか楽しみです。更新頑張ってください！！ (2016年9月2日 21時) (レス) id: f66e7e3250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R. | 作成日時：2016年8月15日 9時
