▼左右のリング ページ23
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事の経緯を話すと
先輩が驚いた表情で咄嗟に私の腕を取った。
その後、すぐに先輩の腕の中へと抱き寄せられ
また、約束をくれる。
幸せすぎて、顔は緩みっぱなしなんだけど
心配ばかりかけないように気を付けよう、と
改めて心の中で誓った。
先輩の温かいぬくもりに浸っていたのも束の間
今度は「なァ、それ指輪？」と
いつものニヤニヤ顔で私を見下ろしてくる先輩。
当たっているから悔しい...
いや、バレバレだよね。
私の言い訳に、くつくつと喉を鳴らし笑う。
黒尾「じゃあ次は、Aちゃんから付けてもらおうかな〜。」
A「..へっ、..ちょ、ちょっと待ってください//」
黒尾「やだ、待たない。」
猫は待てが出来ねーの、なんて
ニコニコしながら、私の緩く巻かれた襟足を
くるくると指で弄ぶ。
A「..っ//...もぅ///」
時折、首に触れる
指がくすぐったい。
黒尾「ん？..ほら、はーやく。」
先輩はずるい、絶対分かっててやってる。
その動作に耐えながらも、静かに小箱を開けると
あの可愛らしい、ガラス細工の黒猫が顔を出した。
黒猫の首からリングを外し、先輩の手を握る。
A「...///(な、なんか..緊張する)」
私から握ったはいいけど、ドキドキしすぎて
手が震えてるのが伝わってしまいそう。
すると
黒尾「..サイズ的に、小指ってとこか？
じゃあ俺は右の小指に付けてもらおうかな。
..どうやらAちゃんの願い事は
もう叶ったみたいだし...？」
A「..！？せ、先輩？///」
思いがけない言葉に
心臓がドキッと飛び跳ねた。
黒尾「右から入ってきた幸せを左で止める。
だったらこれで、もう逃げないだろ？」
ニィッと笑う先輩。
まさか、最初から小指に付ける意味
知ってた？
A「...ひどいです、先輩。」
そう言いながらも
言われた通り、右手の小指に
リングをそっと通す。
黒尾「..お、ぴったり。
んな拗ねんなよ、焦って言い訳するAが可愛くて
つい、な。」
A「...ずるいですよ..///」
つい、むっと少しだけ頬を膨らませると
黒尾「んな顔したって、可愛いだけだぞー。」
そう言って先輩は
無邪気に笑いながら、くしゃっと私の頭を撫でると
リングのついたその大きな右手で
私の左手に、優しく指を絡ませる。
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R.(プロフ) - ののさん» のの様、申し訳ございません>_<せっかく温かいコメントを下さっておりましたのに、お知らせ機能なのか上手く届いておらず只今確認致しました、本当に申し訳ありません。コメント、嬉しい限りです(*^^*)これからも精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します！ (2017年6月18日 23時) (
レス) id: b10f92c2d5 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 文章が凄く綺麗でいつも更新楽しみにしてました！番外編も楽しみです…！ (2016年10月15日 10時) (レス) id: 578eba3082 (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - 梟大好きペンギンさん» 梟大好きペンギン様＊コメントありがとうございます!初めてのコメントを頂けて、私の方が感動です!ありがとうございます!!正直、見てくださる方が本当に面白いのか不安でしたが、本当に励みになりました(*^_^*)これからの更新も頑張りますので、宜しくお願い致します☆ (2016年9月3日 14時) (レス) id: 80d842a71d (このIDを非表示/違反報告)
梟大好きペンギン - 赤葦の告白で泣いてしまいました。これからどうなっていくか楽しみです。更新頑張ってください！！ (2016年9月2日 21時) (レス) id: f66e7e3250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R. | 作成日時：2016年8月15日 9時
