最弱個性で飛び跳ねる！ (ページ7)

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みらいのヒーロー siten 上鳴ページ7

俺は自分で言うのもなんだけど結構人付き合いが上手い方だ。男ならふざけたりするし女なら幼児ながらオシャレの話もする。

友達もたくさんいて、俺は恵まれているなと思ってた。

けれどあの日のせいで……

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

ビシャーーーーン!!!

『くぁw背dｒｆｔｇｙふじこｌｐ；＠：「」』

｢キャー！！！！！！でんきくん？！｣

｢せ、せんせー！！カミナリがカミナリにうたれた〜！！｣

俺の個性は帯電で普通の雷ぐらいなら、ちょっとボロボロになるだけでヘッチャラだ。

｢上鳴くん！大丈夫？！意識はある？！｣

『？だいじょうぶだぜ！せんせ！』

｢えっ………そ、そう…なの…｣

｢でんきくん……へいきなの？｣

｢うそだろ………｣

最初はまたいつものように
｢スゲェー！｣｢カッコイイ！｣と言われると思っていた。俺は他の奴らに比べて運動が得意だったから、また俺の嬉しい言葉をかけてくれると思っていた……

思っていたのに……

｢うっ、うわぁぁぁぁあん！！！こわいよ！｣

｢かみなりにうたれてへいきとか"バケモン"かよ！｣

『…………え？』

どうして……どうして……みんなそんなこと言うの？俺、凄いでしょ？雷に打たれても平気な丈夫な体なんだよ？どうして怯えるの？俺ら友達じゃないの？

『せ、せんせ……』

｢ヒィッ!!｣

どうしてどうして先生まで怯えるの？どうして……みんな遠くに行っちゃうの？どうして……どうして……俺頭は悪いから分からないよ……

誰か……助けてくれよ…………

彩寂｢だいじょうぶ？でんきくん？｣

『…………え？』

助けてくれたのは1人の女の子だった。いつも俺とは別のグループにいて皆の中心にいた女の子

その子は俺に触れて雷を受けた余力があの子に伝わってしまった。

彩寂｢あうち！！」

また離れられる。見放されると思った。けどあの子は

彩寂｢だいじょうぶ！」

そう言って俺の手を握り直してくれた。それからあの子は俺のことを周りに｢すごい子｣だと言ってくれた。嬉しかった。周りのどんな賛美の言葉よりも…あの子の……Aのその言葉が嬉しくなった。

それから俺はAの傍に極力いるようになった。お前が俺を守ってくれたように俺もお前を守りてぇと思ったから

彩寂｢でんきくん〜！みんなでヒーローごっこしよ！｣

『おう！いまいく〜！』

お前が俺のヒーローだよ