最弱個性で飛び跳ねる！ (ページ4)

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この世界には存在しないものがある。ページ4

この世界には存在する物と存在しない物がある。
例えば【個性】。前世では特殊能力なんてなかった。あったとしてもそれはきっとタネや仕掛けがあるんだろう。
逆に存在しない物というのは【ボカロ】だ。よく二次創作でヒーローの曲しかないからボカロ関係の個性を使ったりで伝えるのはよくある。けれど、この世界にはもう1つ存在しないものがあった。それは……

医者｢彩寂Aちゃんの個性は【コイキング】？というものらしいですね。｣

両親「「コイキング？」」

『え、コイキング？』

この世界には【ポケ○ン】がない。
その代わりに【ポケヒロ】という似たようなゲームがある。内容は個性ボールを手にした主人公が至る所に落ちている個性ボールを拾ったり買いながらプロヒーロー、ヴィランなどに4つの個性DVDを使い分けながら戦うゲームだ。
まぁつまりモンスターＶＳモンスターではなく人ＶＳ人で闘うゲームという訳だ。

医者｢私の個性は【発覚】。触れたものの正体が分かるという個性なのですが……Aちゃんの個性は『コイキング』。名前からして鯉の王という意味ですが……まさか正体が複雑な個性に合えるとは思いませんでした。｣

父｢あわわ(汗)Aに危険が及ばないといいが……ｶﾞｸﾌﾞﾙ｣

母｢あら！珍しい個性になったのね。凄いわねぇ〜(なでなで)｣

はい！現実逃避終わり！！！
なんで私の個性が某公式から認められている世界一情けなくて最弱で跳ねるしか脳がないモンスターなんだ！！！！
私主人公じゃないの？！主人公といえばチート過ぎて｢私モブを目指しているのに〜！！｣と言いながらみんなに愛されるのがセオリーじゃないの普通？！

『うぐぅ……世界で1番弱いモンスター……』

父｢大丈夫だぞ！お父さんも最初は｢世界で1番お前ほど歩みの遅い者は無い｣と言われているが火とか水とか出せる亀になったんだ！例えAの個性が弱くても努力次第で強くなれるからな｣ｷﾞｭｯ

母｢私だってスライムだからという理由で、よく虐められていたわ。けどクヨクヨしていたって仕方ないの。あなたの個性はきっと誰かの役に立てるはずよ｣ｷﾞｭｯ

お父さんとお母さんが私のことを抱きしめる。
そう……そうだよね！私の個性がコイキングでも
進化すればギャラドスという竜になるんだから強くなれるよね！！

よっしゃあ！！！！やる気出てきたー！！私の人生の目標は推しに会うこととギャラドスに進化すること！これから頑張るぞー！エイエイオー！