殺し屋姉弟に愛情を (ページ24)

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23話　☆ ページ24

今から十数年昔、とある国の小さな地区に仲良しの姉弟がいました。

その姉弟はその国で太陽と月の子と呼ばれていました。

彼らは赤と黄色のオッドアイで光り輝く美しさを持っていたことから豪商などに攫われそうになることも度々起きていました。

国の三番目の皇太子は珍しいものが大好きな科学者気質で彼らを大金を叩き、買い込み殺人兵器に改造しました。

「待ってくれ、そしたらこっちの機械に入っているAとイツキはなんなん！？」

エーミールは改造されたときに不要とされた生身の肉体だ、記憶がない・・・・いわば植物状態になっていると言った。

「何か、治す方法はないんすか！？」

≪今、イツキが暴走を始めてしまっている。

多分、機械面でのエラーでも起きたんだろう。

くられ先生！なにか方法は！！！≫

≪このタイプのアンドロイドは首元に記憶のチップがあって、それを抜くと動作が停止する仕組みになっているみたいなんだ。

できるだけ早急に引き抜いて、エーミールに渡して！！！≫

「二人のこの機械にチップを入れれば、きっと記憶もある元の人間に戻れる。

それが私の罪の償いなんだから・・・・・。」

コネシマは少しの間のあと、頭をかしげる。

「そういや、Aとイツキの両親って何者なんや？」

「母親が父上の妹・・・父親は小さな貧民だったと聞いたことがあります。

父上の妹様は自分が王族の血筋だったことをなによりも嫌っていたらしく、子供の二人には貧民の

生活をさせていたと聞きました。」

「王族やったんか・・・・。」

エーミールは再度皆に喝を入れる。

これは、一刻も早くしなければならなくて、この国の未来もかかっているのだから。