輝きはいつまでも (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:13,235 hit

特別授業④ ページ5

轟side
「別にいつ仕掛けてきてもいいのに・・・・轟くん？」

イトナ先生はその翡翠色の目で俺らの心を見透かしたように問いかけてくる。

こっちにいるのは上鳴、瀬呂、爆豪、八百万、常闇。

メンバーが少ない。どうすれば隙をつける。

「うおらぁ！！！！」

「甘いな。」

爆豪はベストジーニストに攻撃を仕掛けている。あいつに限ってヘマをすることなんてないはず。
常闇は爆豪の援護に行くというのでこちらは俺と八百万だけ。

「八百万、短剣を作れるか！？」

「勿論ですわ！」

俺は短剣に炎を纏わせ、イトナ先生に切りかかる。

ただ、一つ過ちを犯したときに気づいたときにはもう遅くて。

イトナ先生がポケットから出されたポーションに触れたとき、俺も八百万も理解ができなかった。

先生の個性はフィールドが広くないといけない。

つまり今、俺と先生のいる結界の中では圧倒的に不利。

「助けを求めても無駄だよ、轟くん。

この結界は術者の意図がない限り壊れないからね。」

術者・・・つまりこの場合はマナ先生か。

にたり、と笑ってイトナ先生は俺に笑いかける。

「轟くんは聞いたことあるよね・・・・・・。

〝個性婚〟君もそうだもんね・・・・？」

翡翠の瞳の奥にどこか悲しい雰囲気が漂っている。

君も、ということはもしかして・・・・。