溺愛最年長 2 【NCT】 (ページ29)

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えーーーーっと、これ見てもいいやつですか？？？？

というのも俺の目の前で2人のヒョンたちが絶賛2人だけの世界に入ってるんだけど。まあ正直Aヒョンのこと止められる人いないしなあ、なんて呑気に思ってたらほんとにチューしちゃいそうになってて

ジェミニヒョンと入れ違いで俺の横に座っていたマクヒョンから声が出る合図のような息を吸う音が聞こえてきた。

とっさに耳を塞ごうとしたけどマクヒョンの声より先に聞こえてきたのはドン、という鈍い音で。

え、と不意に口から溢れてその音を辿ると自分の力で座っていたはずのAヒョンが壁に凭れかかっていた。

まあ、簡潔に言うなら、寝たんだよね、ヒョン。

さすがにジェミニヒョンもこれには呆気に取られたみたいで唇を尖らせたと思いきや 바보ｰｰ!!!! なんて叫んでいた。Aヒョンはぐっすり夢の中だけど。

とりあえずそんな目の前の状況をパシャリ、パシャリ、と2枚写真フォルダに残す。

これウィバースあげてもいいのかなー、なんて俺は呑気に考えてたけど、ふと隣のマクヒョンを見ると髪の毛をボサボサにしながら頭を抱えていた。

Aヒョンの酒癖の悪さに呆れて、なのかジェミニヒョンとキスしなかった安心、なのかは分かんないけど

焦った表情のマクヒョンを眺めているのは申し訳ないけど少し面白かったし、Aヒョンのことほぼ恋人だと思ってるよね？

そんなことを考えていると自然に笑いが込み上げてきてマクヒョンになんで笑ってんだよ、なんて聞かれる。

「アニ、ほんとにAヒョンのこと大好きですね、ヒョンたち」

そう言うとさっきまでの静けさはどこにいったのかヤーヤー！嫌いな人なんているのか！？なんてへチャニヒョンのでっかい声やそういうチソンイも大好きなのにねーなんてニッコニコ笑顔のジェノヒョンの声、俺今日ヒョンから告白されたもんねー、なんて勝ち誇ったように上を向いて笑うロンジュニヒョンと、てか、Aほんとに禁酒した方がいいよ正直、なんてチョンロの声が一生に聞こえてきた。

「あともうちょっとでキスできちゃったのにーーー！！！」

ジェミニヒョンは一生目の前でそう喚いていた。

「やー、ジェミナ、こっち来い、俺なら何回でもしてやるから♡」

なんて投げキッスを飛ばしているへチャニヒョンのことは全く見えていないようだった。