群青 (ページ39)

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真顔に戻ったスングァンくんはハンソルくんに向かって早く座ろうと急かしている。

座ってもわたしこのお店にいるんだけどね。でもハンソルくんと一緒にいるスングァンくんがなんか可愛くて許します。

『スングァンくん、みかん使った新作出たんだけど、どう？』

そう聞くとさっきまでの表情とは打って変わってこちらを見つめてくるキラキラの瞳。

「ヌナ！それでお願いします！！」

そういうスングァンくんを心に収めてハンソルくんにも聞く。

『ハンソルくん、何にしますか？』

と聞くとすかさずハンソルくんにあーだこーだ料理の説明をするスングァンくん。
ハンソラ絶対こっちの方が口に合うよやらこれは次来た時に食べようやらこれはこの前食べたからこっちにしてやら。

最後は絶対スングァンくんがひとくち貰いたいからだろう。と思いながらも目の前で行われてるそのやり取りが可愛く思えてくる。

「ヌナ、ホットコーヒーとサンドイッチで。」

そう言うハンソルくんは座っているから自然と上目遣いになって、その眼差しにやられそうになったのは秘密である。