#38 ページ38
「スンチョリヒョンー!来ました!」
そう元気よくスンチョルさんを呼びながら入ってきたスングァンくん。 と
「ヒョン、久しぶりです」
そう言う彫刻さん。
え、え?いきなりルーブル美術館?わたし韓国にいたよね? おお〜ハンソラ〜 と小さく手を振るスンチョルさん。またここ知り合いなのか、、スンチョルさんすごいな。
「あ、今日ヌナもいるんですね。ハンソラとは初めて会いますよね?」
スングァンくん、なんかわたしがついでみたいで悲しいよ。
なんてめそめそしたことは言わない。
『え、うん。初めまして。Aです。韓国語上手だね?』
代わりに韓国語上手ですね?という初対面の人に対する一言目とは思えないことを言ってしまった。
「チェハンソルです。スングァニと同い年です。よろしくお願いします。Aヌナ」
韓国語上手ですね という言葉にツボっているスングァンくんの隣でクールにそう言うハンソルくん。
スングァンくんの方をチラッと睨むと、すぐに笑うのをやめた。視界の端に映っているスンチョルさんはずーっとにこにこしている。
278人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蛍 | 作成日時:2022年12月11日 1時