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物事が劇的に変わる4月。わたしは進級して高校2年生になる。クラス替えってワクワクするよね。おかげさまで早起きしちゃったよ。
『誰もいな〜い』
そう言って自分の席につく。ここは去年の教室。まだ新しいクラスは発表されてないからね。
「おはよう」
『あ、ウォヌじゃん〜おはよ』
1年のときに同じクラスで仲良くなったチョンウォヌ。今日も背が高い。声は低いけど。そろそろわたし首痛めるんじゃないかな。
「今日早いね?」
『ん〜、気分?早起きしちゃったから来た』
「スニョン拗ねんじゃねえの?」
彼が名前を出したのは私の家の隣に住むクォンスニョン。所謂幼なじみとかいうやつだ。ほぼ毎日一緒に登校してるんだけど、今日はなんも考えないで1人で登校した。すまん。スニョン。
『そういうウォヌも早いじゃん。新学期ワクワクしてんの?』
「ん〜まあ?Aと同じクラスになれるかなあとは思ってるけど」
『え〜い、ウォヌヤ、いつもそんなこと言わないのにどうしたの』
「ん〜、気分?」
首を傾げながらさっきのわたしの真似をしてそういうウォヌ。あざとい。背高いくせに。
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作者名:蛍 | 作成日時:2022年12月11日 1時