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Aは異能力、【空想物語】を使って自分の姿を消した。
ニックは鉄の棒を自分の周りから解き放つ。
それを上手く避け、ニックに近ずいた。
ニックを回し蹴りしようとするがそれを避け、瓦礫をAの方に幾つも落とした。
終わりか、とニックは見ていると、真っ直ぐにAがニックの方へ走ってきた。
鉄の棒を次々にAに向かって飛ばすが、それは地面にしか刺さらなかった。
Aの拳をニックが受け止める。
｢貴方は本当に素晴らしい。｣
Aとニックの周りを黒いモヤが包み込んだ。
Aは真っ暗な空間に連れてこられた。
《全てお前のせいなんだ。》
Aの目の前に、悟が現れた。
『悟…』
悟の目に光は失われていた。悟はAに銃を向け発砲した。
迷いながらも悟の銃を避ける。
『否、これは、悟じゃない。お前は悪魔だ！』
悟…否、悪魔の顔を殴ると、塵に帰った。
｢貴方は悟までも、殺 すの？｣
そこにはサキュレントがいた。
『そうかもしれない。もしかしたら、悟もサキさんも私が全て殺 したのかもしれない。償いが必要かもしれない。
それならば、私は、
二人は私に与えたものを大切にして、二人の分まで生きる！私は意思を持って生き抜く！
それが、私の償いなんだ！！』
サキュレントの水落ちに拳を入れるとサキュレントがニックと変わった。
｢償い？償いなど、そんなもの。｣
ニックは水落ちを抑えながら、Aのことを睨んだ。
『ニック。貴方の言う通り、私は愚か者。
もしかしたら、生まれたことが、愚かだったのかもしれない。
でも、私は生きたい。それが私の意思。
だから、こそ。私の償い。そして、次は誰も奪わせない。
この決断が出来たのは貴方のお陰。ありがとう。』
ニックはAの顔を見て少し微笑んだ。
｢全く、君は最後まで私を見てはくれなかったね。｣
暗闇はニックと共に消えた。
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作者名：花蓮 | 作成日時：2018年8月16日 4時
