上手くいかない�� ページ21
飛鳥side
ミニライブが終わった後、いつも通り着替えに行こうと歩き始めたとき。
『うぅ、うわぁぁん ﾊｧﾊｧ』
ステージ全体に響く泣き声が聞こえたのだった。
林「大丈夫…？」
弓木「どうしたの！？」
遠藤「まなちゃん…？」
その泣き声は、まなのものだった。
初めて見る姿で近くにいた４期生は戸惑っていた。
秋元「ちょっとごめん！ まなちゃん!大丈夫!大丈夫!」
私よりもまなに近かった真夏が駆け寄って、背中をさすっている。
飛鳥「落ち着いて! まな！」
私も急いで駆け寄る。
『うわぁぁんｯ ﾊｧｸﾞｽ』
まなはパニックになっているのか、体にはものすごい力が入っていて泣いているというより、泣き叫んでいるという方が正しいと思う。
しゃがみこんで、呼吸も速いから落ち着かせようと思っても私達の声は聞こえているのか分からない状態だった。
秋元「大丈夫よー？ 座ってごらん？」
体は固まってしまっているから、私に寄りかからせて強制的に座らせた。
『ﾊｧﾊｧ…ﾊｧｯ』
飛鳥「ゆっくりねー、焦らないよー」
『うぅ…ﾊｧｸｯｸﾞｽ』
秋元「力抜いてねー。大丈夫だからねー。」
マネ「真夏も飛鳥もありがと。まなちゃん？大丈夫そうかなー？」
『…ｸﾞｽ、ﾊｧｯ』
マネ「なんか飲めそう…？ お水とスポドリとお茶があるけど…」
『…ﾌﾘﾌﾘ』
飛鳥「まな、必ず飲んで。」
秋元「少しでいいから、」
『スポド…リｯ』
飛鳥「スポドリね？ はい、飲めるだけでいいから。」
『ｺﾞｸｯ』
飛鳥「もう飲めない? 」
『ｺｸﾝ…』
マネ「ベットで休もうか?」
『いやだ…こわい…こわい…ﾊｧﾊｧ』
飛鳥「わかった、わかった。ゆっくり息するよー？ 私、見ときますよ?」
マネ「じゃあ、お願いね。なんかあったらすぐ呼んでね？」
飛鳥「はい、」
『ﾊｧ…ｯ…ｸｯ』
飛鳥「抱っこしていい？ 苦しくない?」
『ｺｸﾝ』
何が原因でここまでまなの気持ちが崩れてしまったのかは、分からない。
ただずっと言えないで閉じ込めておいた感情が溢れてしまったのだろう。
小さな背中を規則正しく、さすりながら真夏と一緒に楽屋に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな(プロフ) - ののさん» リクエストありがとうございます!時間はかかりますが少々お待ちいただけると嬉しいです (2022年2月14日 6時) (
レス) id: 12a7b4edc8 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 更新される度に読ませていただいてます。(リクエスト)誰の言葉も信用出来なくなって1週間ほどお仕事以外で喋らなくなるけど、飛鳥さんが気にして1週間家に泊めながらもう一度ゆっくりと話せるようになる感じのお話って書けますか?? (2022年2月14日 0時) (レス) id: a84bfb22e4 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミナミさん» リクエストありがとうございます!お時間頂きますが書くので少々お待ち下さい! (2022年1月9日 22時) (レス) id: 12a7b4edc8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ - 熱で倒れて真夏に看病してもらう話が見たいです！ (2022年1月9日 22時) (レス) id: 5702b376e2 (このIDを非表示/違反報告)
na(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました、、！！！！ (2022年1月7日 22時) (レス) id: f6a24e96ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スイカ | 作成日時：2021年11月23日 18時
