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移動する途中、また連絡があった。

今、コナンくんと安室さんがボスと対峙しているらしい。

公安は残党の確保を最優先に動いていた。




「足は大丈夫ですか?」

「問題ない。守る側がむしろ守られてしまった。本当に申し訳ない。」

「君に無理をさせるなと赤井さんに言われていたんだがな。状況的に君に無理をさせてしまった。」

「私なら大丈夫ですよ。何が最善か、何をして、どう動くか、自分のやるべき事をやる。皆さんのサポートしか出来ない私は、人一倍頭を使わないといけないんです。」




大の大人に肩をかして歩くのは正直大変だ。

それでもこの2人は私を守ってくれた。

このくらい出来なくてどうする。



やっと港までたどり着いた。

あたりは静かで波の音だけが聞こえる。

充満する海の香りが鼻をかすめる。

あとはこの先の公安に合流するだけ。

そう言えば公安には連絡入れてなかった。

出来ればこの人を早く休ませてやりたい。

確保したコルンも引き渡さなければいけない。

仕方ないここで連絡するか。



ピッ




公安のインカムを音にした。



「FBIのものです。港付近にいるんですが、怪我人がいます。応援お願いします。」

『何故FBIが。』



まあ当たり前か。

だが、今そんなこと言ってる場合じゃない。




「組織の一員、コルンも確保してます。」

『なに?!おい!誰か港に迎え!』





私はそっとインカムを切った。




「すまないな。」

「そんなに謝らないでくださいよ。」




苦笑していると、2人の表情も若干和らいだ。

そして、少しして公安の人が3人駆けつけてくれた。

私が肩を貸しているFBIの人を公安の1人が引き受けてくれた。



「ありがとうございます。」

「連絡をくれたのは君だったのか。随分若いが。」

「え。。。まあ。。」

「彼女は一般人です。分け合ってFBIが協力をお願いしています。」

「一般人?!」

「そんなことより、とりあえず車にいきましょ。」






公安の人のおかげで何とか安全地帯にはこれた。

あと心配なのは、コナンくんたちだ。

今はどうなっているんだろうか。

彼らが無事ならいいが。

さっきから嫌な予感が消えない。

私の中でずっと警鐘を鳴らしているんだ。



「一般人が何故ここにいるんだ。」

「モニター見せてもらいますね。」



私は公安の人の言葉を無視して車に乗り込んだ。

そしてモニターをのぞき込んだと同時に凄まじい光で見えなくなった画面がひとつと、外が明るくなった。

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やっち(プロフ) - こんにちは。いいお話です。続きが読みたいです (2022年7月2日 5時) (レス) @page29 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
- とても優しい物語ですね。続きを楽しみにしています。 (2021年12月13日 1時) (レス) @page29 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 素敵なお話ですね。是非とも続きがみたいです。もう更新はなさらないのですか?それなら残念です…とても面白かったです! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
霞葉ノ雫 - このお話がとても、とても。大好きです。胸が一杯になって、溢れて止まらない。続き、待ってます。 (2020年6月26日 6時) (レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白かったです。感動しました。続き楽しみにしてます(^_^) (2019年5月30日 2時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こゆん | 作成日時:2018年5月23日 21時

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