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建物の合間をぬって、路地を抜ける。

できるだけ気配を消して。

身体中の血液が湧き上がっているかのような感覚だ。

ミスは許されない。

私はただの一般人だから、尚更他の人を危険に晒せない。

自分に出来ることを探すんだ。

そう決めたじゃないか。

しっかりしろ自分!




建物と建物の間を縫って、路地の最後まできた。

そこから息を凝らして確認すると。




いた。

ライフルを構えたコルン。

他に気配はない。




私がやらないと。

FBIの2人を救わないと。



そんな、感情が支配しそうになった。

手足が震える。

怖いんだ。

もしも失敗したら?

2人はどうなるの?

私は?









ダメだ。

こんなんじゃダメだ。

これじゃ同じことの繰り返しじゃないか。

何のためにここに来た。

何のために選んできた。



誰かを危険に晒すためじゃない。

守るためにきたんじゃないか。




落ち着け。。。冷静に考えるんだ。

いつもは考えすぎる頭をこういう時に使うんだ。









大丈夫。

私は1人じゃない。









私はゆっくり近づいた。

気配も殺気もはらいさって。

まるで誰かを慈しむかのように。


ゆっくり




ゆっくり







「お疲れ様でした。」

「っ!!??」








パァンッ








鳴り響いたのは銃声ではなかった。

子供だましだとは思うが。

猫騙し。



人の波長を無理やり歪める。

そうするとしばらく行動不能になる。

まるで脳震盪を起こしたような感覚。






「っ。。ハァッハァッハァッ。。。。ハァッハァッ。。。」

「いったい君は何者なんだ。。」





すぐにFBIの1人がやって来て、コルンを拘束した。

ライフルは私が回収。

撃たれた人に方を貸しながら当初の目的、公安の車に向かった。









ーーーーーーーーーーーーーーーーー









ーーーーーーー









ーーー









コナンside









「ハァッ。。。ハァッハァッ。。。」





ここまでなのかっ!

安室さんも自分も、既に限界に近かった。

時音お姉さんから公安と合流すると連絡がきてから、そんなに時間は経っていない。

やっとボスまでたどり着いて、あと少しだと言うのに。

安室さんはインカムを壊されているし。

赤井さんとも連絡がつかない。






ピッピッ






『ボウヤ、その辺一帯を照らせるか。闇に包まれていては烏を仕留められない。』






インカムから聞こえたのは赤井さんだった。

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やっち(プロフ) - こんにちは。いいお話です。続きが読みたいです (2022年7月2日 5時) (レス) @page29 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
- とても優しい物語ですね。続きを楽しみにしています。 (2021年12月13日 1時) (レス) @page29 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 素敵なお話ですね。是非とも続きがみたいです。もう更新はなさらないのですか?それなら残念です…とても面白かったです! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
霞葉ノ雫 - このお話がとても、とても。大好きです。胸が一杯になって、溢れて止まらない。続き、待ってます。 (2020年6月26日 6時) (レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白かったです。感動しました。続き楽しみにしてます(^_^) (2019年5月30日 2時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こゆん | 作成日時:2018年5月23日 21時

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