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病室を後にした私は急いで駐車場に向かった。
そこにはちょうど車に乗り込もうとしていた風見さんを確認した。
「風見さん」
駆け寄って声をかけるとぱっと振り向いた。
「どうかされました?」
「お仕事忙しいのは分かりますけど、少しは寝てください。クマ酷いですよ?」
「お気づかい感謝します。ですがまだ後処理がまだなんです。」
「。。。それは分かりますけど、1日の栄養摂取と言う食事もきちんとしないと怒られますよ。」
どうせ風見さんの事だから、チョコレートとかで済ませてるんだろうな。
はっきり言って、チョコレートはご飯じゃありません←
「それでは、私は警視庁に戻って報告書があるので。お気をつけてお帰りください。」
そう言って風見さんは病院の駐車場を後にした。
「食べやすいものと言ったらサンドイッチかな?。。パックに持っていけば色々作れるか。。」
その言葉は誰に届くでもなく、まだ明るい空に消えていった。
病院を後にした私は近くのスーパーに来ていた。
凝った料理は出来ないから、すぐに作れそうなものを見繕った。
麻婆茄子、豚肉と茄子、肉じゃが、焼き鯖のカレー煮、ベーコンの山芋ポテト、ササミとほうれん草の胡麻和え
あとはあるもので作ろう。
「材料はこのくらいで足りるかな。。今は4時過ぎだから。6時には届けられる。。」
そう、ものすごく勝手だが、食生活のなっていない風見さんに無理やり栄養をとってもらおうと言う計画だ。
多分あれだ、降谷さんの仕事を減らすために無理してるに決まってる。
と言うか、顔を見たら分かるぞ。
少しでも降谷さんの負担を減らして療養してもらおうということだろう。
私だって、病室にまで仕事を持ってきてるあの人に困ってるよ?
ちゃんと休まないから絶対に夜仕事してるし。
私が帰った後仕事してるの知ってるんですよ?
「あれ?時音さん?」
「うん?。。えっと誰?」
突然目の前に現れた男子高校生。
あれ?でもどっかで見たことあるような。。
まって。。誰?とか言って、1番忘れちゃ行けない人だこの人。。そう。。
「あー。。。えーと。。工藤新一です。。」
「うん、ごめん、、ちょっとびっくりして一瞬忘れてた。戻れたんだね?久しぶりな感じがするし、すごく別人な気がする。」
「あれから全然経ってないだろ。。」
思った以上に元気そうで内心安心した。
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やっち(プロフ) - こんにちは。いいお話です。続きが読みたいです (2022年7月2日 5時) (レス) @page29 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
礼 - とても優しい物語ですね。続きを楽しみにしています。 (2021年12月13日 1時) (レス) @page29 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 素敵なお話ですね。是非とも続きがみたいです。もう更新はなさらないのですか?それなら残念です…とても面白かったです! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
霞葉ノ雫 - このお話がとても、とても。大好きです。胸が一杯になって、溢れて止まらない。続き、待ってます。 (2020年6月26日 6時) (レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白かったです。感動しました。続き楽しみにしてます(^_^) (2019年5月30日 2時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆん | 作成日時:2018年5月23日 21時