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次の日の朝、言葉通りコナンくんはやってきた。

今度は風見さんと一緒だった。

私はちょうど看護師さんが持ってしてくれた朝ごはんを食べているところだ。



「また帰らなかったんだね。」

「うん。」

「また?昨日もそうだったのか。」

「あ、でも昨日のお昼は帰ってシャワー浴びて着替えてきましたよ。」



そう言う問題じゃないと風見さんにお小言を貰ったところで、看護師さんが食器を回収してくれた。

その後すぐにお医者さんが来た。

お医者さんが言うには、もうそろそろ目が覚めてもいい頃らしい。




「風見さん、私は1日いるつもりなので、仕事行ってきてください。目を覚ましたらすぐに連絡するので。あと、風見さんもちゃんと休んで下さいね。目の下のクマ、凄いですよ。」

「そうも言っていられないんだ。。。しかし、気遣い感謝します。では、頼みます。」



やはり急いでいたのか風見さんは早足で病室を出ていった。




「風見さんと知り合いだったんだね。」

「ううん。昨日初めて会ったよ。」

「え?!」




何をそんなに驚いているのか、私には分からなかったが、コナンくん曰く、仲良すぎ、らしい。

私的にはそうでもないと思ったのだが。




「あ、コナンくん私が風見さんの連絡先知ってるの安室さんには内緒にして。」

「うん、わかった。。。あ、待ってるの退屈だろ?本持ってきた。」




そう言ってコナンくんが何冊か本を貸してくれた。

私はコップを水場で洗ってからコナンくんに昨日と同様、珈琲を出した。

午前中は私がベッド横の椅子に座って本を読み、コナンくんはソファーに座っていた。

窓を開けているので心地よい風が頬を撫でる。

同じように空を見上げると、雲ひとつない晴天が広がっていた。





「安室さん、今日は雲ひとつない晴天ですよ。。」






無意識に彼に問いかける。

そんな姿をコナンくんが目を細めて見つめていた。









コナンside








時折、時音さんが安室さんに問いかける。

返事はないが、時音さんは普通に話しかける。

おそらく時音さんは無意識なんだろう。

その声はあまりにも優しく、安室さんに向ける顔はまるで長年連れ添った夫婦のようだ。

これは時音さんには言わないでおこう。





「もうすぐ夏ですね。。」





その声がやけに寂しく耳に響いた。

俺は完全に話しかけるタイミングを失った。

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やっち(プロフ) - こんにちは。いいお話です。続きが読みたいです (2022年7月2日 5時) (レス) @page29 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
- とても優しい物語ですね。続きを楽しみにしています。 (2021年12月13日 1時) (レス) @page29 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 素敵なお話ですね。是非とも続きがみたいです。もう更新はなさらないのですか?それなら残念です…とても面白かったです! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
霞葉ノ雫 - このお話がとても、とても。大好きです。胸が一杯になって、溢れて止まらない。続き、待ってます。 (2020年6月26日 6時) (レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白かったです。感動しました。続き楽しみにしてます(^_^) (2019年5月30日 2時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こゆん | 作成日時:2018年5月23日 21時

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