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ちょうど10時を回った頃、コナンくんがやってきた。
どうやら、みんなとサッカーをするらしく、その前に様子を見に来てくれたらしい。
｢コナンくんいらっしゃい。｣
｢時音さん、帰ってないの？｣
｢うん、、、｣
ちょっと微笑んで見せると、コナンくんの表情が少し和らいだ。
しかし、コナンくんの心配そうな顔に私は少し申し訳なかった。
私が家で馬鹿なこと考えてた時も、真っ先に心配してくれた。
あんな事を言われるのは初めてで、内心すぐにでも泣きたくなった。
結局、あの時はコナンくんの言葉を聞いてポアロで泣いてしまったのだが。。。
｢時音さん、僕は行くけど。。。ちゃんと休んでね？｣
｢うん。ありがとうコナンくん。今度何かご馳走するね。｣
笑顔で言うとコナンくんも笑ってくれた。
そして、またねと言って病室を出ていった。
また1人になった病室で、同じようにベッド横に置いてある椅子に座って手を握った。
穏やかな顔で眠っている彼を見て、本当は不安だった。
考えないようにはしているが、このまま起きないんじゃないか。。。もう声も聞けないんじゃないか。。。
そんな考えが生まれては頭から追い出す。
その繰り返しだ。
ダメだ。。
考えちゃダメ。。。。
安室さんなら大丈夫。
一呼吸おいて病室を見回してみる。
ベッド横に小さな棚がある。
そこにはティーカップや受け皿、ガラスのコップや珈琲カップ。
さらには、スプーンなども置いてあった。
あとで看護師さんに聞いてみよ。。
｢あ、そうだ、、、｣
花買ってこよ。。。多分警察病院だから、生花は難しいだろうな。。。だったら、ブリザードフラワーなら大丈夫かな。。これも聞くしかないか。
色は黄色系かな。
クリアケースに入れて。。。
そんな事を考えていると、病室のドアを誰かが叩いた。
そして入ってきたのは、安室さんの部下である風見さんだった。
私を見てちょっとびっくりしていた。
｢あ、こんにちは。。。｣
｢何故君がここに。｣
そりゃそうだろうなぁ。。。
まず私、あの時この人の静止も聞かずに振り払ったんだ。
しばらく沈黙が流れた。
ものすごく気まずい。。。
｢えっと。。。座りますか？｣
｢あ、いや。様子を確認しに来ただけですので。。。｣
｢。。。昨日とは比べ物にならないほど、好調だと言っていましたよ。あとは目が覚めるまで安静らしいです。｣
そう言うと少しホッとしていた。
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やっち(プロフ) - こんにちは。いいお話です。続きが読みたいです (2022年7月2日 5時) (
レス) @page29 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
礼 - とても優しい物語ですね。続きを楽しみにしています。 (2021年12月13日 1時) (レス) @page29 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 素敵なお話ですね。是非とも続きがみたいです。もう更新はなさらないのですか？それなら残念です…とても面白かったです！ (2021年6月19日 1時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
霞葉ノ雫 - このお話がとても、とても。大好きです。胸が一杯になって、溢れて止まらない。続き、待ってます。 (2020年6月26日 6時) (レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白かったです。感動しました。続き楽しみにしてます(^_^) (2019年5月30日 2時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆん | 作成日時：2018年5月23日 21時
