よろしくお願いします 2 ページ5
『あの。ボクも手伝います』
「いいよ。大丈夫」
『手伝わせてください!』
大声で言ったからだろう。多分ボクに気圧されて、彼はうなずいた
「ありがとう。じゃあ、手伝ってもらおうかな」
流しに食器を入れていく
『あの、ボク洗っとくんで、食器持ってきてくれますか?』
「わかった」
サラサラーと水が流れてる。水を眺めるのは好きだ。
雨の日とか、もちろん好きだ。
「どうしたの?ボーッとして」
『あ。大丈夫です。ありがとうございます。ところで、お名前は?』
「俺は、皆木綴。よろしく」
『綴さん。よろしくお願いします。』
「うん。よろしく。にしても、至さんの妹なのにしっかりしてるなぁ」
『あぁ。兄ちゃんがあんなクソ人間なんで、ボクはしっかりしてないとって思ってるので』
「(妹に、クソ人間って言われてるよ。至さん)
至さん、稽古や演劇してる時は、かっこいいと思うよ」
『そうなんですか?だったらいいんだけどな』
兄ちゃんのカッコイイとこっていえば、どこだろ?
まぁ。。。顔は、妹のボクから見ても、カッコイイと思う。あとは、知んない。てか、そもそもキョーミない。兄ちゃんにカッコよさ求めた時点で終わりだということを、ボクは知ってる。
「興味があったら、明日の放課後、稽古場来てみてよ。いいものがみられるよ?」
『いいもの、ですか?』
「そう。いいもの」
綴さんは、そう言って意味ありげに笑った。
・・・・・・・・??
いいもの、とは?
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作者名:Kanon | 作成日時:2021年4月26日 14時