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Aさんの席は俺の隣の隣のデスクでいつも俺を横切ってデスクに座る。
その時に香る香水ではないようなほんのすこし甘さがあるような香りにいつも魅力されては、少しクラっとするほどで、ほんとに俺重症だなと毎日思う。
もちろん挨拶もしてくれる。
今日も
A「吉野くんおはよう」
とにこやかに笑うとまるでパッと周りに花が咲いたように、俺自身も明るくなれるし、自然と口角が上がった。
北人「あ、!おはようございます!」
俺とAさんの間の席の人は噂に夢中らしくなかなか帰ってこなかった。
今がチャンスだと思い、話しかけた。
北人「あの!Aさん」
A「んー?」
北人「お疲れ様です、今日早かったんすか?」
A「ありがとう。今日は7時に待ち合わせさせてもらったの。その時間しか空いてなかったみたいでさ、」
北人「そうなんですか、」
A「でも、しっかり打ち合わせできたし!なんの問題もないよ!今日も1日がんばろうね!」
ほんとにいい人だ。
北人「はい!」
こんな人が悪い人なわけがない。少し、変なところも何か事情があるだけで、Aさんなりに取り組んでいるだけだ。
部外者が勝手に口を挟むようなことでは無いし、
俺はどんなAさんでも心から愛せる。絶対に
北人「Aさん、なにか飲みますか、?俺いれて来ます。」
A「ええ、悪いよ!自分でできるし、吉野くんの分だけでいいよ!気にしないで〜」
北人「いや、俺行きます。紅茶でいいですか?」
A「ほんとにいいのに、吉野くんありがとう。ほんとに優しいよね」
とまた微笑んだ。
優しい。と言われたことが嬉しくてたまらなくて、胸がキュッと締め付けられるほど
北人「Aさんにだけです」ボソッ
A「なにか言った?」
北人「いえ、なんでも」
そう。とまたAさんはパソコンに向き直ると真剣な眼差しをパソコンに向ける。
かっこよくて、かわいくて、綺麗で、
これ以上の人はいないと思う。今日このごろ
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作者名:さかな;; | 作成日時:2020年7月18日 22時