2人のため〜三橋〜 ページ49
『マネヒョン。』
『…なんだ？』
『早くおわる日、おしえてください。』
きた！やっぱり！きたきたきたー！
三橋は心の中でそう叫ぶ。
日本に来てから、もう１週間以上経っている。
そろそろチャンミンが、Aに会えないことに痺れを切らし、スケジュールを聞いてくる頃だと思っていた。
『あー…今週も忙しいからなぁ…』
控え室のテーブルに軽く腰掛けながら、手帳を開いてそう呟く。
事務所に手紙を送ってきた人物は、まだ特定できていない。
それなのにAとチャンミンが会い、万が一その人物に写真を撮られでもしたら、それこそ大スキャンダルになる。
それはもちろんAも理解していて、しばらくは会うのを控えると、カフェで話した日に決めたのだ。
ちょうど最近は、深夜までの撮影が続いていたため、今のところは何とか誤魔化せている。
今週はどうしようかと、三橋は手帳を確認しながら考えを巡らせる。
『この日はー？』
そうしていると、後ろから伸びてきた手が、3日後の日付を指す。
慌てて手帳を閉じて振り返ると、ユノがキョトンとしている。
『なっ！ユノ！勝手に見るなよ！』
『なんで？いつもいっしょに見てるじゃん。』
『そ、そうだけど！今はダメなんだよ！』
『そうなの？』
ユノが首を傾げながらソファーへ戻るのを見ると、ホッとしながら顔を戻す。
『ぅわっ！』
いつの間にか、目の前に来ていたチャンミンが、三橋をじっと見つめている。
『ヒョン。』
『…なんだ…』
『はやく終わる日、おしえてください？』
にっこり笑うチャンミンから、絶対に教えろという黒いオーラが出ているように見える。
『…はぁ。3日後。少し早く終わる予定だ。』
『ありがとうございます！』
ため息をついてそう伝えると、チャンミンは嬉しそうに携帯を取り出し、ソファーでメールを打ちはじめた。
そんなチャンミンを見ながら、三橋も携帯を取り出す。
三橋だって、2人を会わせてあげたいと思っている。
でも今は、やっぱり許してはいけない。
それが、2人のためだ。
三橋は画面をタップすると、Aへメールを打った。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
