大変なことになりそう ページ48
『ほんとに腹がたつー！なんなんですか、この手紙。』
『ユイ。どーどー。』
Aの目の前の席で怒っているユイを、西野がなだめる。
先日、三橋と、チャンミンやユノには今後も言わないと決めたのだが、ユイや西野には知らせてはどうかと提案された。
人物の特定に協力してもらう為もあるが、三橋の優しい気遣いだと、Aは思っている。
何かあれば、Aがすぐに頼ることができて、不安な気持ちも理解してくれる2人だからだ。
そして今日、こうして４人で会い、あの手紙を2人にも見せた。
『でも、モデルのこと知ってる人なんて限られるし…あ！』
『ユイ、何か分かったのか！？』
『もしかして…』
ユイの発言を、3人はじっと待つ。
『香田さんじゃ…』
『んなわけねーだろ！』
『だって！2つのモデルしたこと知ってるじゃないですか！』
『じゃあ、ボトルは？』
『…ですよね。Aさん、ランジェリー撮影の時、持ってなかったですもんね。』
西野の問いに答えながら、ユイは残念そうに口を尖らせる。
『そうだよ。お揃いだってこと、俺だって知らなかったんだからな。』
同じように隣で口を尖らせる西野に、ごめんねと言いながら笑う。
西野には、付き合っているのがチャンミンだと、ずっと言いそびれていたのだ。
やっと言えたと安堵するAとは対照的に、西野は軽く拗ねている。
『別にいーんだけどな！…で？パスポートケース買ったことだって、お前ら2人しか知らないはずなんだろ？』
『はい、誰にも言ってないので。ね、Aさん？』
『そうね。』
『…その時に、たまたまいたお客さんとか？』
三橋の言葉に、Aが答える。
『確かに、他のお客様もいましたけど、すごく離れていたんです。だから、会話を聞くどころか、何を買ったかも分からないと思います。』
『そうですよね。それに私たち、そんなに長い時間いたわけでもないし…ケンちゃんさんのラッピングも、早かったですもんね？』
『ケンちゃんさん？』
『あ、店員さんです！優しいお兄さ…お姉さんの！』
『いや、どっちだよ！』
『お姉さんみたいな、お兄さんなんです！』
『そ、そうか…』
４人で話してみても、なかなか解決の糸口は見つからない。
『早く突きとめないと…Aさんに会えなくて、チャンミンさんが大変なことになりそう…』
そう言ってAを見てくるユイに苦笑いを返す。
三橋を見ると、自分と同じように、苦笑いを浮かべていた。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
