手紙〜三橋〜 ページ46
『三橋さんにでーす。』
事務所でパソコン作業をしていると、事務の子が郵便物を持ってきた。
『おーサンキュ。そこ置いといて。』
お礼を言うと、その子はそれを資料の上に置き、違うデスクに向かう。
ユノとチャンミンは今、韓国から一緒に来たスタッフと打ち合わせをしている。
1週間ぶりの日本でも、韓国の仕事の話をするくらい、彼らは忙しい。
『ゆうたヒョン、終わりました。』
仕事に没頭していると、あっという間に時間が経っており、ミーティング終わりのスタッフに声を掛けられた。
『おー、お疲れ。ジェウォン、このあと飲みにでも行くか？』
『いいですね。いきましょう。』
『ぼくたちもいくー！』
後ろから、ユノとチャンミンもやってきて、じゃあみんなで行くか！と、三橋は帰り支度を始めた。
『ヒョン、これは？』
先ほど、事務の子が置いて行った封筒を見ながら、ジェウォンが聞く。
『おーそうだった。』
『ユノヒョン、荷物もってきます。』
『あ、ぼくも行く。マネヒョン、ちょっと待ってて！』
三橋が封筒を開け始めると、チャンミンとユノは、そう言って部屋を出て行った。
封を開け、三橋が手紙を取り出すと、間に挟まっていた写真が床に落ちる。
『誰ですか？』
ちょうど足元にきたそれを拾い上げて見ると、ジェウォンはそう聞きながら、写真を三橋に渡した。
『え、Aさん…』
『ヒョンの知り合いですか？』
『あぁ。スタッフさんだ、広告の仕事でご一緒した。』
そう答え、急いで手紙を読み始めた三橋の表情が険しくなるのが、ジェウォンにも分かった。
『もしかして、何かのリークですか？』
『いや…』
『ヒョン。今、あの2人の女性スキャンダルはこまります。韓国の幹部からあれほど管理しろと…』
『ジェウォン、大丈夫だ。よくあることじゃないか。噂を真実だと思って、こうして手紙を送ってくる。でも俺は、差出人のないものを信じないことにしてる。』
三橋は、何でもないことのように笑いながら、封筒の裏を見せる。
そのまま手紙をしまっていると、ユノとチャンミンの話し声が聞こえ、2人が部屋に入ってくるのが見えた。
『ジェウォン、2人には言うな。余計な心配させて、仕事に影響を出したくないんだ。』
『…わかりました。』
『おまたせー！』
『よし、じゃあ行くか。何が食いたい？』
『やっぱりビールですかね。』
何が食いたいか聞いてるのに、と笑う三橋を、ジェウォンは後ろから見つめた。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
