誕生日のプレゼント ページ41
『そ、そうじゃなくて…』
Aはチラっとチャンミンを見る。
『もしかして、誕生日プレゼントも用意してくれたんですか？』
『用意ってゆーか…ちょっと買い物して準備はしたけど…』
ますます不思議なAの様子に、チャンミンは首をかしげる。
『私が何を言っても、変な人って思わない？』
『おもいませんよ。』
『嫌いにならない？』
『なるわけないじゃないですか！』
チャンミンはAを後ろから抱きしめて手を握ると、顔を肩に乗せながら話す。
『話しにくいことですか？こうやって顔がみえなかったら、すこしは話しやすい？』
抱きしめながら、ゆっくりと体を左右に揺らす。
『時間はたくさんありますから、ゆっくりでいいですよ。ぼくはちゃんときいてます。』
優しくそう言ってくれるチャンミンに、Aは身体を委ねる。
あったかくて、包み込んでくれる逞しい腕にも安心する。
小さく息を吐き出すと、決心したように話し出す。
『チャンミン？』
『はい。』
『チャンミンに誕生日プレゼントあげたくて。』
『はい。』
『でも、チャンミンが何を欲しいのか、何が嬉しいのか分からなくて…』
『Aさんからのプレゼントだったら、なんでもうれしいですよ？』
『…ほんと？』
『うん、ほんと。』
『物じゃなくても？』
『うん、ものじゃなくても。言葉でも、料理とかでも。』
『…たしでも？』
『え？』
Aはチャンミンの腕の中で振り向くと、チャンミンの目を見つめる。
『プレゼントがわたしでも、嬉しい？』
その言葉に、チャンミンは目をパチクリさせる。
『や、やっぱり変なこと言ってるって思うよね！今のなし！忘れて！』
チャンミンの反応を見て、もー恥ずかしいよーと、腕の中でジタバタしているAに話しかける。
『Aさんが…プレゼントって…どーゆー…』
『ユイちゃんがね、その…チャンミンが好きそうな下着をつけて、Aさんをプレゼントしたら、きっと喜ぶんじゃないですかって…』
『すきそうな…したぎ…』
『でもユイちゃんも、してあげたいことをしてあげたらいいと思うって言ってくれたから…』
今度また、おいしいものをたくさん作るね！という続きの言葉は、チャンミンに聞こえていない。
Aさんが…ぼくの好きそうな下着をつけて…ぼくにしてあげたいことを…してくれる…それがプレゼントって…そんなの…
『…さいこうです。』
そうボソっと呟いたチャンミンの耳は真っ赤だった。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
