恋はいそがしい〜changmin〜 ページ29
『もしもし。』
『チャンミンです。』
『…どうしたの？』
たった一言で、Aはいつもと違うと気付く。
『今日も忙しかったもんね。疲れちゃった？』
Aたちのスタジオを出た後、雑誌の撮影とインタビューをこなした。
『だいじょうぶです。予定よりはすこし、早めに終わりましたから。』
浮かない顔でスタジオに戻ると、ユノはじっと見つめてきたが、スタジオでも移動中のバンの中でも、何も言ってはこなかった。
ただ、撮影に入る直前、チャンミン、がんばろうね？と肩を叩いてくれた。
怒るでもなく、責めるでもなく、優しくそう言ってくれたユノのおかげで、気持ちを切り替えることができた。
でも、やっぱりAの声を聞くと、あの2人の光景を思い出してしまう。
Aに、香田とのことを聞いてみようか。
香田との恋愛はもう昔のことだ、今はチャンミンだけが好きだと言ってくれれば、このモヤモヤした気持ちが晴れる気がする。
『…ミン？』
『………』
『チャンミン？』
『え、あ、はい！チャンミンです！』
『うん。』
Aはくすくすと笑っている。
『チャンミン、疲れてるのに連絡してくれてありがとう。もう休んで？』
『ちがうんです！ごめんなさい、ボーッとして…』
『ううん。少しでも声が聞けて嬉しかった。あさって、またゆっくり話そう？』
あさっての日曜日は、2人でお祝いしようと約束している。
『はい。楽しみにしてます！』
おやすみなさい、と言って電話を切ると、暗くなったディスプレイを見つめる。
『はぁー。なにやってるんだよ。』
せっかくの電話なのに、自分のせいでAに気を遣わせた。
でもそんなAに、自分は大切にされていると感じる。
Aは、自分を好きでいてくれる。
言葉にしなくたって、十分分かることだ。
何でそれを信じられない？
『そうだよ。Aさんはぼくを好きでいてくれてる。』
ふと、Aとの甘い夜を思い出す。
自分しか知らない表情、声、仕草…
『……ッかぁーー！！！』
思い出すと何だか照れくさくなり、ベットの上で、枕に顔を埋めて叫びながらバシバシと叩く。
『おわっ！！』
顔を上げると、ドアからユノがこちらを見ている。
『ひ、ヒョン！ノックしてください！』
『した。何回もしたけど、へんじがなかった。』
お風呂あいたよ、と言うと
『おちこんだり、わらったり。恋をするといそがしいね？』
そうにっこり笑って、ユノはドアを閉めた。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
