ぼくだけの秘密〜changmin〜 ページ28
『ヒョン！』
ユノと2人で、帰る前の挨拶に行く。
『おー！2人とも、今日はありがとな！』
西野はスタジオ撤収の最中だ。
ユノと西野が話している横でAを探すが、スタジオ内にはいないようだ。
『こうださんは？』
『さっき帰ったよ。今、Aが出口まで送ってる。』
『ふぅん。あ、わたるヒョン！こんど…』
ユノと西野の会話を聞くと、トイレにいってきます、とその場を離れる。
ここにいるねー！というユノの声を聞きながらスタジオを出ると、トイレとは反対方向にある出口へ向かう。
Aと香田が2人でいると思うだけで、なんとなく焦ってしまう。
『完成したら、ご連絡しますね。』
Aの声が聞こえて、チャンミンは廊下の角で立ち止まり、壁に寄りかかる。
『会社に？それとも、俺に直接？』
盗み聞きすることに少し罪悪感があったが、香田の言葉に、そんな考えは無くなった。
はぁ？何いってんだよ！
気持ちを抑えながら、じっと会話を聞く。
『俺の番号、もう消しちゃった？』
消したにきまってるだろ！
『そうだよな。変なこと聞いてごめん。』
そうだよ、聞くなよ。
視線を上げると、目の前の窓にうっすらと、2人が映っていることに気づく。
向かい合っている2人は、こちらに気づく様子はない。
そのまま見ていると、香田の手が、Aの頭に触れた。
さわるな。
手のひらをギュッと握って我慢すると、チャンミンも気になっていたことを、Aが聞く。
『どうして、私だと分かったんですか？あの広告。』
『あーあれか。』
思わず、今までじっとしていた体を、壁の端ギリギリまで動かす。
『ここ。』
その言葉に窓を見ると、香田がまたAへ手を伸ばしている。
香田が続けた言葉に、嫉妬心が湧き上がる。
俺だけが知ってる秘密みたいって…
ぼくだって知ってるし、今はぼくのものだ。
撮影の時、見せつけるためにキスをしたのがその場所だと、香田は気づいているだろうか。
『いつも……キスしてたから。』
『ッ……』
その言葉に、思わず声が出そうになる。
香田も自分と同じだ。
付き合っていたのだから、当たり前といえば当たり前なんだろう。
でも改めて言葉にされると、胸が締め付けられるようだ。
初めてAと2人で過ごした夜を思い出す。
久しぶりだから緊張すると言っていたAに、香田の影がチラつく。
チャンミンは目をギュッと瞑ると、スタジオに向かって歩き出した。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
